「TOKYO MER」~走る緊急救命室~が日本的



ついに梅雨明けで、暑い。
職場のエアコンが壊れていて、梅雨明け前から相当暑かったのに、開けたら今度はそれどころではない暑さ。
死にそう・・・・・
多分、こんな状態でも「仕事する」のが当たり前なんだろうな、日本って。(元来我慢強い??)

今晩で3回の「TOKYO MER~走る緊急救命室~」、初回しか視聴していないけど、なんだか日本的だなあ、と思いました。過去の出来事から現場で人の命を救える医師になろうと決意した、鈴木亮平。
(彼の反対側の官僚ドクターが賀来賢人で、おそらく終盤には良い「バディ」になっていて、素晴らしいチームが出来上がっているのだと思います。)

穏やかな口調とあえて緊迫感を感じさせないし上から物言いをしない医師の設定はいいとしても、結局「ヒーロー」で、「医龍」もそうだったけど、なんだか日本的だと思うのです。

つまり、頭一つも二つも抜き出た人がいて、チームが出来、問題を解決していく。
昭和時代は去ったので、大きい声で気合を入れるとか、胸倉つかんで怒りをあらわにする「熱血リーダー」はいなくなったけど(というか時代が許さない)、行きつくところは違った形だけど、「太陽にほえろ!」のパターン、新人がいて、中堅どころがいて、ボスがいる、というような。

「石原軍団」が解散して、令和の時代がやっと来たような気がしたけれど、日本人のDNAはやっぱりあんな「組織」を求め続けるのだ、と思う。

横ではなく、縦の関係が好きだ。
いえ、言葉を変えていえば、「ヒーロー」への憧れなのだと思う。
リアルでは、出る杭は打たれる日本、ドラマや映画で体現するのが一番。

ある意味「寅さん」も唯一無二のヒーローで、自分のことはさておき、「問題」を解決して立ち去る。
あの「水戸黄門」もエライ人が旅をしちゃって、お付きの人が悪いヤツをやっつける。
余計なことだけど、「マドンナ」がいるのも共通している。

何が言いたいかというと、日本では「組織が作られる」ドラマってないような気がするのです。
パラレルで対等な関係で、組織をつくってゆくっていうような。
つまり、どこまでいっても「対等」がない。
やっぱりヒーローを待っているのかもしれない、日本。

それを考えると、米倉涼子の「ドクターX」は、彼女自身はアンチヒーローだけど、組織を全く無視した、組織から自由だったヒロインは、画期的だったかもしれません。(まあ彼女に災害時ドクターは無理だけど)

それにしても、「石田ゆり子」の都知事はひどかった。
もっと腹に力入れてしゃべらないと。
カリスマ性とかリーダーの片りんとか、かけらも感じられず、これじゃ次の選挙で落ちるって方に100票。