「凪のお暇」 面白い!


暑いです。
珍しくリアルタイムでTVドラマにハマっています。
TBS金曜ドラマの「凪のお暇」、面白い。

主演の黒木華ちゃん、上手ですねえ。
そして、「人たらしorメンヘラ製造機」のゴンさんを演じている中村倫也と、元?恋人の「思ったことと話すことの全く違う」慎二君の高橋一生の組み合わせがとってもいい。

こんな男子にかまわれたら、最高!!というオバサンの話は置いておいて、脇を固める市川実日子のなんかどっかメンドクサイ感じも、見た目よりも実はずっと優雅な三田佳子のおばあさんも、吉田羊のシングルマザーも、なかなか一癖二癖ありそうで、まだまだ展開に期待がもてそうです。

何といっても、バーのママ武田真治の役が最高!
そこでしか本音を話せない慎二こと、高橋一生の愚痴をバシバシ斬る感じ。武田真治の振り切った演技に要注目です。
この人も、あの筋肉体操で方向が変わってしまったけど、したたかに生き残っています。(嫌いじゃない)

原作の漫画は読んでいないけど、「再生の物語」なのだろうと思うのです。
人から浮かないこと、人間関係の「正解」を考えすぎて、「過呼吸」になった凪の全てを捨てたところから始まるドラマ。

実は凪と同じで、常に先回りして「できる人」を演じている慎二は、唯一くつろげる相手が凪だったのだけど、常に上から目線で、ただただ優しいゴンにハマった凪に手痛く振られる。
慎二が素直に自分の感情を吐露できれば、こんなことにはならなかったのだけど・・・(それができれば、ドラマにもマンガにもなりませんが)

凪は厳しい母親との関係からいい子を振舞うちに、慎二は、崩壊している家族の中で、うまく取り繕うhow to を身に着けてしまった。
結構哀しい。

凪の「再生」はどうなってゆくのか?

ちょっと「すいか」を思わせるところがあり(市川実日子も出ているし)、「すいか」の賄いつきアパートの生活を彷彿とさせるボロいアパートの中での人間関係の感じがすごいいいのです。

一緒に、じゃがバターを食べたり、映画を観たり、トランプをしたり、それでいて、ガッツリプライベートに入り込まない感じ?(市川実日子はヅバッと言っているけど)
自分の身を置くところが一つではないありがたさ、というのを感じます。

「すいか」の時も思ったのですが、「家族」でも「仕事の仲間」でも、「恋人」でもない関係って、結構大事なのだと思います。
縦関係でも、横関係でもない、パラレル?な関係。
一見、江戸時代の「長屋」的な関係?

今後がどうなるのか、楽しみです。