8時だJ ~ジュニア時代からの片りん~


12月29日に『テレビ朝日開局60周年記念 超豪華!!最初で最後の大同窓会!8時だJ』が放送され、録画でお正月に観たのですが、なかなか面白かった。
当時すでに立派な(?)大人だった私は、特段ジュニアに興味もなく、子ども達もまだ「ジャニーズ」にあこがれるまでには到達していなくて、ほとんど視聴したことはありませんでした。

「ヒロミ仕事とはいえ大変だなあ」とか「ジュニアたち、学校行っているのかしら?」「滝沢君?司会下手」とかネガティブな感想をさらっと持っていたくらい。
その頃「もう少しかっこよかったらうちの子ジャニーズに入れたい」という会話が男の子を持つ母親たちで頻繁に交わされていたのはよく覚えています。
ジャニーズに入れたら学校はドロップアウト、という私の固定観念も、のちに櫻井翔君を知って覆されるのですが、それはまた少し後(嵐が世に認知されるようになったころ)になります。

まあともかく、そんなことよりも、驚いたのはその各人の並々ならぬ「個性」とそれを引き出した「ヒロミ」という存在、そして何よりやっぱり「タッキー」もすごかった。(今さらですが)

ニノ(二宮和也)の13歳~14歳とは思えないシュールな発言。
「アクション映画と恋愛映画どちらに出演したいか?」という質問に「恋愛映画。動きたくないから」と答え、「今日の1万円か一年後の10万円か」どちらかを選ぶ質問には「来年の10万円。1年なんてぼーっとしてたらすぐたっちゃう」という達観した答え。
そんなニノだけど、バック転をさら~っとこなしてしまう抜群の運動神経の持ち主で、言動の不一致の魅力にいち早く気が付いたヒロミはすごい!いえ、すごかった。(クリント・イーストウッドもニノの魅力に気が付いた一人です)

そして、タッキーは斗真君が本番ギリギリでトイレに行きたいと言ったのを本番で行くようにサジェスチョンすることをわずか16歳でやっていた。
プロデューサー力はその頃からあったのです。

そして、関ジャニ∞の丸山君と安田君がハワイのハーフマラソン大会で一位二位を独占しちゃったくだり。
二人がいかにスタッフの思惑を知らずに行動したか、大人になった今だから「しまった」という思いが強くなっているらしいのですが、それはそれで今も「おいしい」話にしている感じはさすが「関西人」だと思いました。

櫻井翔君の日サロ焼けをおしりまで見せてしまう根性も垣間見、なんだかんだでちゃんとしゃべってしっかり己をアピールしている風間俊介君。
残っているジュニアはこの頃から違っていたんだ、という思いを強く持ちました。

そして、ヒロミへの感謝の言葉を述べる翔君に自分は何もやっていない。もともと持っているものを君たち自身が発揮した、というヒロミのコメントに感動しました。

同じ境遇でもその中で切磋琢磨することが求められ、残れるもの、去るもの、そして売れるもの、売れないもの、いろんな葛藤の中で日々生活している彼らに、20年前には抱かなかった「尊敬の念」を抱いて視聴を完了しました。