「生き残るのは大変」という結論


一般Peopleがこれだけ「(発信ツール)SNS」を使いこなし、注目されたり、炎上したり、話題になっている昨今、「芸能人」という人達はいかに「自分を売るか」をものすごく緻密に考える時代、考えなければならない時代になっているのではないか、と思います。
アイドルといえども長いスパンで活躍することを前提にマネジメントをするのが当たり前になってきました。
「おニャン子クラブ」とか「キャンディーズ」、「ピンクレディー」等アイドルは売れるとその路線を突っ走らせ、疲弊させ終わらせる、そんなマネジメントしかなかったのが昭和の時代です。
百恵ちゃんのようにマイクを置いてステージを去る、そういった「寿引退」が現実味を持たなくなった今(だって一億総活躍時代)、ありとあらゆる方法で「売れるネタ」を捜す必要があるのかもしれません。

芸能人と呼ばれる人が『個人』としてその人の人生をじっくり考える時代ではなく、「雇われ人」が事務所を儲けさせるためにはどうしたらいいか、という「雇い主」側が強い時代がつい最近まで続いていた気がします。(実際、今も実態は変わっていないということはおいておいて)
雇い主がどれだけ『雇人(芸能人)』を大切にしているか、という目をファンが持つ時代にもなりました。
ちょっと昔『できちゃった婚』でしか結婚できなかったアイドルも、事務所からファン宛に『結婚報告』なるものが届くまでになりました。(岡田准一、森田剛)
イノッチ(井ノ原快彦)が結婚して好感度がUPしたように、アイドルも『結婚』がマイナスではなくなっているのに事務所が気付いたのです。『個人の権利を守る事務所』、そんなイメージにシフトしようとやっきなのは、いいことだと思います。
それにしても、彼らは彼らの実績によって事務所の対応が変わっていったのであって、そこまで行くのは「大変」なのは昔と変わらないのかもしれません。

さらに、
『握手ができる』『ステージが楽しい』というファンを楽しませる付加価値、出演したドラマが視聴率をとれ、演技ができるか、というまさしく実力もさることながら、+アルファが求められる混沌とした時代です。
見る側(つまり消費者側)が『共感』を持ち、『支持』されれば、なんでもありの世界。「家電芸人」とか「DIYタレント」、「歴ジョ」・「鉄オタ」・「♨オンセン」タレント等々。

何にせよ、大切なのは、「自己プロデュース力」
アイドルにせよなんにせよ、「発信」が「面白いもの」でなくては人が集まらない(視聴率がとれない)というのは、確かです。
コンテンツの飽和状態、今の経済状況にも似た様相です。
これからは、「ミニマリストタレント」が出てくるに違いありません。
結局、「生き残るには大変」という結論でした。