ツアー旅の楽しさを考えてみた


一人旅を考えていたら、2年前母(私)と娘たちで行った旅行を思い出しました。1泊の小旅行だったけど、意外と3人は数が悪いことに気が付きました。2人だと我慢することを3人だと我慢しない。2人の緊張感(というかこの相手を怒らせたら『孤独』になるという本能)、つまり一対一の旅だと多少譲ることも、3人になると『わがまま』が言いやすい。単数から複数になることで、『わがまま』が『自分の意見』というように脳内変換してしまうのです。主張を制御していた作業をやめ、主張し続ける体制に入るのです。
性格にもよるのでしょう。

そんなこんなで、『絶対行きたい』と思っていたところにいけず、欲求不満が残りました。(それでいうと新婚旅行でもそうだった)これは私の性格なのでしょう。その時は、「ま、いいか」と思っていても、あとからものすごい『後悔』がやってくるのです。「行っとけばよかった」
やっぱり私は『一人旅』に向いているのでしょう。たとえ親子でも違う人間だ、ということも言えるかもしれません。(当たり前だけど)

でも、思い返すと『一人旅』でなくても楽しかった思い出もあります。
10年前夫とチェジュ旅行に行ったとき(2泊だった)、全部オプショナルツアーを申し込んでいたのです。自由行動は一切なく、修学旅行のように、現地に着き、そこで何時集合、という繰り返し。
でも反対に『どこに行くか』というもめることもなく、中型バスの中いろいろな人達と話せたことが結構いい思い出です。
面白かったのが、夫婦3組、姉妹1組、親子1組、家族1組という方たちと一緒だったのですが、夫婦同士は最初は隣に座っていても、いつのまにか「通路をはさんで座る」、という行動をとるのです。3組とも。

全部が中高年カップルだったので、そこらへんの気持ちがとってもよく分かりました。お互い適度な距離感が必要になってくるのです。
現地ガイドさんがついたのですが、とっても日本が上手で、その人と話すことも楽しかった。韓流真っ盛りで、『イケメンがいない』と言ってしまったら、『イケメンはドラマの中だけです』と言っていたのが印象に残っています。
『あの方たちは、トレーナーがついて運動し、栄養士がついて食生活を気をつけて、いろんな人の手でかっこよくなっているのです』とも言っていました。
『パク・ソルミを見たことがるけれど、ものすごく痩せていた』とか『兵役は夫になる人は行っていないと結婚できないと思うけど、息子には絶対にいかせたくない』とか兵役に対する生の声も聞けました。

一人旅ではないけれど、ガイドさんがついたツアー旅の楽しさもなかなか味わい深いです。(いろいろ矛盾するけど)
ましてや海外では、一番親しくなれる現地の人です。質問攻めにしてもそうそう怒られないはず。
いずれにしても、「旅」は楽しい。自分にあった「旅のしかた」を考えてみるものいいかもしれません。「こうでなければならない」ということはないのです。