百恵ちゃんのキルトから思い出の「赤い疑惑」


百恵ちゃんのキルトが東京ドームの東京国際キルトフェスティバルで展示されていたようです。百恵ちゃんの作品の前にはすごい人だかりができ、アッという間に写真がSNSでUPされるそうです。本人が会場に来たことはないようだ、と記事には書かれていました。

作品を何点かネットで見てみましたが、全くの素人でわからないけど、とても手の込んだ時間のかかりそうな作品です。やはり「何かをやり遂げた人」は夢中になるものがあると、突き詰めることができるのでしょう。手芸店の「キット」を買っては、途中で放り出す私とは次元が違います。

朝日新聞の「be」で百恵ちゃんと友和の映画のプロデューサーだった人(うろ覚え)のインタビューで印象的で記憶に残っている言葉があります。百恵ちゃんの三浦友和との結婚宣言に「三浦友和、ちょっとつまらなくないか?」と思ったそうです。友和の若い頃の真面目な人柄が役者として成功するのか?と思っていたらしいのです。
そして、「百恵ちゃんが正しかった」と言葉を結んでいました。(三浦友和の役者としての成功を踏まえて)
業界人から見ての友和は、「固い」人だったのでしょう。おそらく「役者」は少し人の道からはずれた人がなる、成功する、という時代にいたのかもしれません。いずれにしても、「不倫」の報道からは一番遠いところにいる人なのです。ドラマでも映画でもこれからの起用は「ノースキャンダル」の人物が求められるとしたら、最高な人ではないでしょうか。(余計なことですが)

映画も含めて私が一番好きなのはやっぱり「赤い疑惑」です。いや~、三浦友和がすっごくかっこよかった。「幸子さん」「光夫さん」という二人の声が記憶の片隅に、耳の奥底に残っています。岸恵子、長門裕之、みんなでやたら濃い芝居をしていました。
そう、この「疑惑」では、母親役が交代したのも話題でした。そのことはすご~くよく覚えています。

やっぱり、私は「八千草薫」だと思っていたのです。それが「渡辺美佐子」に交代、と聞いてちょっとがっかりしたのを覚えています。八千草薫の「上品」が「庶民的」になってしまう、というような感覚。だからでしょうか、渡辺美佐子の初登場をとてもよく覚えています。庭にいたカラスをほうきで追っ払うのです。「縁起が悪い!」とか言って。「ああ、八千草母から変わった」ということを視聴者に印象付けている、と思いました。そして違和感なく「母」になりました。それは「渡辺美佐子」の力だったと思います。最終的にはとても良かったのです。
何より、八千草薫よりもずっと芝居が上手かった。「雰囲気の人」ではなく、「実のある人」だったと思います。

話がそれてしまいました。なんだかんだと百恵ちゃんのエピソードが思い出される、私たちの世代はやっぱり「百恵・友和のゴールデンコンビ」です。