オリンピックが始まり結構(というか、かなり)盛り上がっています。
NHKニュースで、「(コロナウィルスの)感染者が増え続けています」というニュースの後、嵐の♪~風が吹けば、歌が流れる~♪、「さあスポーツのコーナーです。今日は〇〇選手が金メダルを取りました」というアナウンサーの急な声の張りかたにはちょっと違和感を感じます。確かに自ら鼓舞しなければ原稿も読めないよね~と、同情もしてみたり。
わかってはいたけど、メディアは一斉にオリンピックになってしまいました。
菅さんは感染拡大とオリンピックとの因果関係の明言を避けているけど、明らかにあるだろう。
「人流は減っている」なんて、いやそんなことはないだろう。(この人の記者の質問への答えのかみ合わなさは神業だ)
結局、思うのはIOCに屈した日本。(やっぱり軍部に引きずられた戦前の日本と重なる)
バッカ会長じゃない、バッハ会長の懐にいくら入るのかは知らないけれど、大きい力のある組織には逆らえないということをまざまざと見せつけられたのだと思います。
いえ、これまで頑張ってきた(世界の)アスリートたちの晴れの舞台をなくすわけにはいかない。
とこの線で行くとやる気満々の軍人たちの気持ちを考えると「戦争回避」は出来ないとうそぶく軍部トップの言葉と被る。(いえ、アスリートと軍人を一緒には出来ません)
始まればメディアは騒ぐ、メダルに喜ぶ、称える。
これも、太平洋戦争開始の半年と同じじゃない、と思う。
集団心理の様相を観る思いもします。
まあ、IOCという組織の根深さと日本との関係は、素人の私には計り知れないものがあるけれど、「東京オリンピック大成功!!」ということには絶対にならないことは分かります。
ある意味、こんな中でやってしまったオリンピック、という不名誉なものになった方がいいのかもしれない、と恐ろしいことを思いついたりする。
もっと穿った見方をすれば、観客を入れてフツーに開催していたら、「不満分子」の人の流れが抑えることができて、感染者の数も大して変わらなかったのかもしれないし、むしろ少し抑えることができたのかも。
いやはや、こんな想定ももはや、歴史のIFになってしまったけど。