忙しい日々が落ち着いてきてにもかかわらず、なかなか「やる気」が出ないことって多々あります。今の私の状態がそれ。
ユーキャンの「整理収納講座」は慌てて課題を提出したものの、「やっつけ感」のみだったのです。
また反省することが増えてしまった。
そこで、ちょっと素敵な「言葉」を集めることをしてみようと思いました。
私の愛読書に「あしながおじさん」があるのですが、その一節です。
私は誰にとっても最も必要な要素は想像力だと思います。
想像力は私たちとほかの人の立場に置きかえさせてくれます。
そうすれば誰でも親切で同情と理解を持つことができます。
I think that the most necessary quality for any person to have is imajination.
It makes people able to put themselves in other people’s places.
It makes them kind and sympathetic and understanding.
ジュディがあしながおじさんに「ジェーン・エア」を読んでいること、その中でヒロインのジェーンが慈善学校で苦労する話が出てくるのですが、そのことがとてもよくわかる、と書いているくだりです。
自分の育った「ジョン・グリア孤児院」との同一点は、「生活が単調で何の変化もない」ことだ、と言うのです。
「びっくりすること」は誰もが望むこと続けます。そして、ジュディが唯一わくわくしたことは、「まき小屋が燃えたこと」だとつづります。
18年間でそれがただ一つの「冒険」だったなんて、悲しすぎる生活です。
想像力を養うには、「経験」と「変化」が必要です。
どこかに行く、何かをする。
いつもと違う風景を見、いつもと違う人と出会い、いつもと違うものを食べる。
そして、子どもたちは「義務」ではなく、「愛の気持ち」で物事を行うべきだと言います。
They ought to do everthing from love.
なんと示唆に富んだ文章でしょう。
「あしながおじさん」は、孤児(ジュディ)がシンデレラになるラブ・ストーリーの面だけではなく、社会的な視野にも富んでいて、人の生き方を考えさせる「力」もある物語です。
この物語の舞台となる「ヴァッサー女子大学」は、歴史ある有名な大学(今は共学)だそうです。(作者のジーン・ウェブスターが出た大学)
前のブログにも書いたけれど、あの「大山捨松」もここを卒業しました。
「あしながおじさん」のジュディの大学生活が、1897年入学のジーン・ウェブスターの体験とすると、なんとアメリカの教育が進んでいたかと驚かずにはいられません。(捨松は1882年に卒業です)
この物語の小学生向け児童書で読んだのが小学校4年生の時でした。
田村セツコさんのイラストがすごく可愛くて、こんな寮のある大学に入りたい、と思ったものです。
『Imajination』想像力。人の立場に立って考える力、なかなか難しいけれど、必要な力です。