「冬ソナ」再視聴⑨


ユジンへの誤解が解け、ユジンの体も無事、ミニョンは自分の感情を素直に表現する人なので、その喜びをユジンにぶつけます。まず、退院の日に花をプレゼント。「こんなことをするのは初めて」というミニョン。公園に車を停め、今までのことを謝ります。「ユジンさんのことを誤解していました」と。「誤解が解けたならそれでいいんです」というユジン。何も聞こうとはしません。何故誤解していたのか、ということも詮索をしないユジンにますます惹かれるミニョンです。

ミニョンは、ユジンへ向かう気持ちを隠そうともしません。キム次長がミニョンをからかい、チョンアさんもそれを感じます。チェリンからの電話には出なくなってしまうほどでした。
ユジン母が倒れたときにはユジンを送り届け、春川のチュンサンとの思い出の公園にまでユジンを連れてゆきます。目を背けようとするユジンに、「ちゃんとこの美しい景色を見なければ」と言い、過去に生きているユジンを現実に連れ戻そうとするのです。

極めつけは、ゴンドラが強風のため停まり、一晩使っていない山の上のレストランに二人きりで過ごさなくてはならなくなったときです。暖炉の前で眠っているミニョンのメガネをそっと外すユジン。起きたミニョンに、メガネが邪魔そうだったからと、言い訳をするのですが、ミニョンはユジンを追求します。

「いつまで死んだ人を思うのですか?」とユジンに強い口調で問いかけます。「もし亡くなった恋人が生きていたら今でも二人は愛し合っていたでしょうか」とも。
「どうしてそんなことをいうのですか」と感情を露わにするユジンに、「ユジンさんは僕に『人を愛したことがない』と言いました。そう、「愛」はよくわからない。でも僕に言わせればユジンさんも「愛」ではない。死んだ人をいつまでも思うのは「未練」だ」と。

「なぜそんなことを言うのですか。あなたには関係ないことです」と怒りをぶつけるユジン。すると、ミニョンはその言葉に応酬するように「ユジンさんが好きだから」
ここのセリフは「ネガユジンシチョアヘ」と言っているような気がします。
そして、ゆっくりとかみしめるようにもう一度「ネガタンシンサラハニカ」というのです。前のセリフは「チョア」と言ってその次「はサラン」効果的です。

「愛」を知らなかったミニョンが「愛」を語り、「愛」だと思っていたユジンに「未練」だと言う。現実の自分を見て欲しい、という願望をぶつけるミニョン。
ミニョンの性格がよく表れていると思います。ミニョンの真っ直ぐさと自分に対する自信があるってことなのだと思うのです。
この後猛然とアタックするミニョンが素敵です。