「冬ソナ」再視聴⑧


チェリンの画策により「マルシアン」のパーティーでユジンのドレスとチェリンのドレスがかぶったことで、ミニョンの態度が変わります。チェリンの話すことを全て信じたミニョンは、ユジンへの好意が全て「失望」に変わってしまいました。

お酒を飲んで酔いつぶれたユジンをホテルに運び、「チュンサン」とつぶやいたユジンにチュンサンのふりをするミニョンは、今見返しても冷酷です。このシーンはヨンさまが脚本家に直接、「このミニョンの態度はひどい。ユジンが可哀相」と言ったとか。ヨンさまらしいエピソードです。
チュンサンだったのね、と涙を流すユジン。やさしく涙をぬぐい、キスをしようとするミニョンにユジンはそのキスを受け入れようとします。
そこで、ミニョンが言い放つ言葉はとても残酷です。「次はどんな展開があるのか。どんな物語より退屈だ」
ミニョンにだまされたと知ったユジンは、ミニョンを平手打ちにし、部屋を飛び出します。

ユジンは多少戸惑いながら、ミニョンと距離をとろうとします。直接ホテルに滞在して仕事をするユジンとミニョンは、下請け従業員のおじさんを巡り対立。おじさんをかばうユジンにミニョンはまたしても(どれが本当のユジンか)戸惑います。

全ての誤解はチェリンがチンスクと話しているのをミニョンが聞いたことで解けます。「カン・チュンサン」が存在したこと。ユジンとチュンサンが恋人同士だったこと。いそいで、ホテルに戻りユジンに謝ろうとしますが、サンヒョクがユジンの部屋にいて、機会を逃します。

次の日、おじさんのクビがミニョンにより撤回され、お礼を言うユジン、その時木材がミニョンの頭の上に落ちてきます。ミニョンを突き飛ばして、自分がその下敷きになってしまい、ユジンは病院に救急搬送されます。
ミニョンは、自分のために傷ついたユジンに改めて、チュンサンの存在を確信します。
チェリンがホテルにやってきます。嘘をついていたチェリンを責めるミニョン、距離をとりたい、自分が連絡するまで一人になりたい、とチェリンに宣告します。

チェリンがしたこと、①ユジンが自分のまねをする、恋人まで横取りする、という嘘をついた。②チェリンにドレスが似合わないと言っていたのにそのドレスをユジンが自分で着た、ということをでっちあげた。③ユジンの手帳を拾って、チェリンが自分でユジンを問い詰めたのを、ユジンがチェリンに「ミニョンの部屋に行った」と話した、という話に改ざんした。④ユジンは「初恋の人があなたに似ている」という手を使って男をだます、という話を吹き込んだ。

こんな感じで結構な嘘をついてわけです。こんな嘘を一方的に信じたミニョンもミニョンですが、この誤解が解け、ユジンが純粋で、素直で正直な人、ということがわかり、一気に心が傾くのです。
チェリンの「嘘」にミニョンは怒り心頭です。再視聴して思ったのは、もともとユジンの性格を正しく認識していた自分の眼力をチェリンによって、ねじ曲げられたことに対する怒りもあったのではないか、ということです。
ミニョンは、自分の感覚の鋭さを認識していて、自信がありました。
教訓①人を見る目に自信がある人の邪魔をしてはいけない。