リ・ジョンヒョクとパク・セロイ



カン専務から「復讐を成し遂げた後のあなたの目標は?」と問われ、セロイが言うセリフがかっこいい。

「僕が欲しいのは自由。

誰も僕や僕の仲間を傷つけることができないように、

自分の言葉や自分の人生の主体が自分であることが当たり前の、

信念に対価がない、そんな人生を生きたい」

(ちょっと省いたところもあるけど)

セロイは「絶望」からの「希望」を自ら掴み取った。

ジョンヒョクとセロイに共通するのはリーダーシップです。

一店舗から会社を作ったセロイと軍隊の大尉であるジョンヒョク、組織は全く違うけど、二人とも「リーダーシップ」があった。

そう、兄を死に追いやったチョルガンに復讐するプロセスは、セロイよりも(巨大企業を相手にするより)地味だったけど、愛する人を失った過去も共通です。

あれほどジョンヒョクに一途だった私だけど、やっぱりセロイにも惹かれます。

だって、「どん底」から這い上がった人。

「どん底」から這い上がりながら、次から次へと他人をひきつけ、そして知らずにその人達を救っている。

その懐の深さと温かさは天性のものだと思うのです。

ただ冷静に分析すると、セロイは「愛」に関してのアンテナが低かった。

自分が主体であることにこだわったセロイは、全神経を「復讐」につぎ込み、「LOVE」が後回しになっていた。

ジョンヒョクとセロイは2人とも「恋愛経験」の数値が低かった(っていうかゼロ?)けれど、ジョンヒョクは愛の対象をすぐに把握できた。(まあ「愛」がドラマのテーマだったし・・・)
そして対象がはっきりすると、ものすごく一途だった。(ジョンヒョクとセリの恋物語が軸だし)

「企業の戦い」のストーリーと「恋愛」のストーリーの違いですね。
女性票の多さで、圧倒的に「愛の不時着」が人気だったことは、今年の新語・流行語大賞の候補にもなったことで証明されました。

ヒョンビンから比べるとパク・ソジュンの知名度は多少低いだろうけど、これからの人として伸びてくるでしょう。
「ユン食堂2」のロケが終わってからの再会で、共演者のチョン・ユミがパク・ソジュンに「最近忙しいでしょう?」と聞いていて、間髪入れずに「いえ、全然」と答えていたのが印象的でした。
謙遜も、おごれるところも感じられずに、ごくごく自然に答えていた、という感じ。
いいわあ、この人。

俳優としての二人の共通点は、「押し付けがましさ」がないこと。
演じていての「自己陶酔」を感じない。

例えば、これを感じてしまうのが(個人的な意見)イ・ジュンギ。
色気があってなかなかいい役者だと思うけど、コミカルがどうもシツコイ。
最近観ていないけど、クォン・サンウも自己陶酔型なような。(個人の見解です)

なんだかんだで、パク・ソジュン押しになってきた・・・ような気がします。