ついに「愛の不時着」3巡目に突入。
「私の名前はキム・サムスン」も途中視聴だけど、好みで言えば、「シークレット」よりもずっといい。
何といっても、主演のキム・ソナのすごさを見せつけてくれます。
ヒョンビンの初々しさもいいけど、キム・ソナの前の棒切れのようなものです。(オッと・・・)
反対に言えば、「愛の~」のヒョンビンはどっしりと構えた大人の男になったということがわかります。
23歳よりも38歳の方が断然カッコいい、なんて。
自己表現力に磨きがかかり、何よりも「余裕」があり、上手くなったなあ~と思います。
間のとり方、見せ方、ひとつひとつの所作の完成度の高さ。
いや、すごい!
サムスンを観て、リ・ジョンヒョクを観るとヒョンビンの「成長」がよく分かります。
で、話は「キム・サムスン」ではなく「愛の不時着」なのだけど、11話からは、リ・ジョンヒョクとユン・セリが再会、セリがジョンヒョクを匿う(的な?)話になってきます。
セリのセーターを巻いて顔を隠させたり、自分の後ろに立たせたり(といってもジョンヒョクは頭一つ出てしまう)と南に来たジョンヒョクに対する「責任」を負うセリの気持ちと実際の行動、これがこのドラマの持つ「魅力」だと思います。
セリの持つ財力と知力で自分とジョンヒョクを守る気概。
北でのリ・ジョンヒョクがセリを命懸けで守ったことを南でセリが実行する、not only「美しく守られる女性」but also 「大人男性をも守ることができる女性」をヒロインに打ち出した斬新さ。
このセリの「パワー」がこのドラマが多くの女性から支持される一因でもあると思うのです。
北でのことをネタに次兄夫婦からの脅迫(会社経営から撤退しろ)、ジョンヒョクはユン・セリの北での発言が真実だったことを知り、慰めます。
男性の靴をチラッと見て、兄の妻コ・サンア(ユン・ジミン)の鋭い感覚がアラームを鳴らします。
兄ユン・セヒョン(パク・ヒョンス)は結構無能で、後ろで糸を引いているのは妻サンア。
彼女の性格の悪さはこれから発揮(!?)されていきます。
ある意味サンアの役は、北のチョ・チョルガンと双璧をなすひとつ山、「悪evil」の象徴でもあるのです。
男にくっついてという小ささではなく、女性の悪役として知略を巡らす、自ら主導しての「悪」を演じていました。
腹の座った「悪党」を見事に演じたユン・ジミンも、調子よくって能天気で、そして結局セリの兄を動かしていたド・ヘジを演じたファン・ウスレも夫よりも主体的だった。
女性大活躍のドラマでもありました。