ヒョンビン沼にハマった。
なんで今までヒョンビンにハマらなかったのか?
この10年間、私は何をしていたのだろうか?
ネットフリックスで毎夜1話観返してしている「愛の不時着」
そして、ひかりTVで挫折していたドラマ「シークレットガーデン」を見始めました。
ヒョンビンとハ・ジウォンの入れ替えファンタジーにちょっと馴染めなくて観るのをやめてしまったのだけど、ヒョンビン沼にハマった今、違って見える景色があると思った次第です。
不時着の9話は前半のクライマックスです。
二人のスイスでの運命的な出会いが明かされ、そしてやっとセリの帰る算段がつく。
軍服ではない銃を持った男たちに囲まれ、セリは幌の付いた車に乗せられる。
ジョンヒョクに連絡するように言われ、去ることになったと告げるセリ。
ク・スンジュンと行くことになったと告げ、もう何度も挨拶をしたから会えなくてもいい、と言うセリ。
それでも会いたい、挨拶は必要だと食い下がるジョンヒョク。そこから見える景色は?と矢継ぎ早に質問するけれど、答えはない。
そして「サランへ」という言葉と銃声。
チョ・チョルガン少佐がジョンヒョクの家でセリを探して、家中をひっかきまわしていたところに、ジョンヒョクが辿りつく。
チョルガンを殴りつけ、営倉に入れられるジョンソク。
セリを誘拐したのは、チョルガンではないと理解したジョンヒョクは婚約者のダンを営倉に呼びつける。
「あなたに初めて呼ばれたところがこんなところなんて」と自虐を込めた言葉をつぶやくダン。(ダン側からの景色はジョンヒョクの非情でしかない)
ジョンヒョクはダンが自分の父にセリのことを話したことを突き止め、自分が総政治局長の息子であることを広めて欲しいと部隊員に頼む。
そして、それにのったキム大佐がジョンヒョクを釈放。
ジョンヒョクは父の元へ向かいます。
車を走らせ家につくやいなや、父にセリは死んだのか、殺していないか(物騒!!)、ここにたどり着くまで息が出来なかった、彼女が無事でないなら自分はこれから地獄にいることになる、と叫ぶように問う。
このシーンは好きだなあ。
ジョンヒョクの思いが爆発する、兄のことで父とできた距離と傷を確認する作業でもあった。
「自分がもっと早かったら守れたんじゃないか。頑張ったら助けられたんじゃないか。そうやって生きることがどれほど地獄なのかよくわかっているじゃないですか、お父さんも!」
母は「会えない」というセリの腕をつかみ、ジョンヒョクの前に連れてゆく。
「彼女は無事よ。息をしなさい」と。
ジョンヒョクとセリの出会い、ジョンヒョクは最初からセリを保衛部(調査機関のようなもの?)に渡すつもりはなかったことも明かされます。
セリがスイスで聴き、忘れられない曲はジョンヒョクが作曲し、その場で弾いていた人物もジョンヒョクだったということがわかり、「運命」を共感する二人。
南北の軍事境界線で、その「運命」を話す二人。
「私を忘れないで」というセリに「空から落ちてきた人を忘れない」というジョンヒョク。
「落ちてきたんじゃなくて、降臨」というセリ。
軍事境界線での別れは、ドラマ史上初の舞台だったはず。
美しい場面です。