「愛の不時着」 ~セリがやっと帰れた~


「愛の不時着」、一息つけるタイミングになりました。
良かった~、ユン・セリ(ソン・イェジン)がやっと南に(つまり韓国)に帰れた。
ここまで北で引っ張って、いくらなんでもここで帰れなければ、リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の面目丸つぶれ、と思っていたので。
意外とあっさり、北から南へ行けました。(最初からこの方法で行けばよかったのに、というツッコミはおいておいて)
別に何をしたわけではないけれど、疲れた~

国境をまたいでの二人の別れはとても美しくて胸が痛くなるのだけど、ここはどうにもセリと一心同体にはなれなくて、「頼むから無事に帰って~!」という母心的な感情に支配されてしまった。
「孤独」でも「自由」が一番、なんて。(たとえ、ヒョンビンを振ってでも。はい、歳はとりたくないものです)

そして、複雑な国交関係を垣間見ることになったわけです。
最初は「船」、次は「スポーツ選手として」、そして最後、歩いて国境をまたぐ。
隣り合っている同じ民族が非武装地帯を挟んでの国交断絶であることの「悲劇」
考えさせられます。

北のおばちゃんたちが良かった~
やたら人のことに首を突っ込むおせっかいな人たちだったけど、基本、人の好いお人よしな人たちでした。セリにとってはインパクトある思い出となることでしょう。
自国で孤独な生活をしていたセリにとって、今まで味わったことのない楽しいひとときを過ごしたのだと思います。

で、こんどはジョンヒョクが南へ。
なんか、途方もないファンタジーだけど、どうなってしまうのかが気になる。
「冬のソナタ」の時もstoryを追いかけないようにしていたけれど、今やあの頃ともくらべものにならないくらい、インターネットやSNSの発達で、あっという間に広がってしまう。
気を付けています。

ジョンヒョクの母のセリへの態度が優しかった。
ジョンヒョクの兄ムヒョクが亡くなってから心を閉ざした息子が、セリが現れたことによって彼が本来持っていた優しさ、それが表出されたことを感じ取ったのだと思います。

兄の死からピアニストをあきらめ、軍人になったジョンヒョク。
淡々と運命を受け入れ、感情をなくしたようなジョンヒョクがセリのために「必死」になっている。
危険極まりないのだけど、「死んだように生きている」息子が蘇った、そんなふうに感じたのだと思うのです。

セリへの無条件に差し伸べられたジョンヒョクの手は、兄への贖罪とも考えられるような気がします。
無条件に愛されていた兄からの愛を、セリに差し出した、それが兄に報いることになる、そんな感じです。

「南」でもセリはやっぱりキレイで素敵。
そして、やっぱりなんといってもヒョンビンは、カッコいい。