マイ・サンシャイン ~何以笙簫黙~ ウォレス・チョンの魅力


何故か再び華流(ふぉありゅう)ブームがきていて(いわゆるマイブーム)「マイ・サンシャイン~何以笙簫黙~」を視聴しています。
2015年の中国ドラマですが、「孤高の花」で好きになったウォレス・チョンがheroです。
言ってみれば、ピュア・ラブストーリー。

ウォレスはこのとき、既に41歳くらいだったはずですが、若い!
なんだろう、「美男子」の括りではないと思うのですが、役柄に惹かれ、ダンダンとかっこよく思えてくる、ウォレス・マジック。

「冬ソナ」テイストの初恋成就のものがたりなのですが、韓国にはない中華な雰囲気(?)で仕上げています。
どこが韓ドラと違うのか?

まず、heroine、heroだろうが「吹き替え」をする。
ウォレスの声も吹き替えです。(香港人だから?)
「演技」にはさほどこだわらない。
もちろん、ある程度のレベルはあるのだけど、韓国人俳優の「ザ・熱演」のレベルには届かない。
が、「台湾」ほど雑ではない。(気がする)
「大陸的」なフィーリングを感じるのです。
財閥、家柄、韓国ほどのこだわりを感じません。(流石一気に経済大国に上り詰めた国)

ぐわ~っという内省的なシーンはない、ような気がする。
何を描いても重くない、気がする。
韓国の「恨(ハン)」がない。
といって、日本的に「水に流す」わけでもなく、「こうしたいので」という自己を押し通す感じ?

そしてうっすら感じる韓国にもない「強い自信に満ちた肯定感」
このどこからか湧いてくる「自信」は、日本とも韓国とも違う気がします。

韓国の表面的な自信の裏のどこか「屈折」した感じ、「自信たっぷりにみせるぞ」、という中で「謙虚」でいなければ、という矛盾が中国にはない。
「これでよくない?」というある意味の「したたかさ」を感じるし、何かをこだわらずに捨て去る、潔さ。
流石、「文化大革命」で(いったん)歴史を捨てた国。(個人の感想です)
3000年の歴史の中で、いろいろな王朝が興り、近代では外国の侵略と割譲の憂き目にもあい、歴史の変遷の中で生き残ってきた「強さ」があるのでしょう。

で、ウォレス・チョン、ちょっと調べたらあの台湾ドラマ「流星花園」(花より男子)の道明寺役のオファーがあったのに、断っていたとか。
自分のイメージに合わない、という理由で。
運命かわっていたのに・・・・とも思うし、2001年、そのころ27歳くらいとしたら、その自己覚知能力にも驚きます。
1995年くらいに台湾に来ていたらしいので、そのチャンスをものにしたい思いで飛びつきそうなのに。

そしてさらに驚くのは、その頃に中国にも渡っているらしいのです。
香港、台湾、中国、とその身軽な感じが彼の魅力かもしれません。
どこか大らかな雰囲気、身の軽さ(ダンサーでもある)と何より前向さが魅力です。
香港人のビジネスライク的な先見の明を持っている人なのかも。

公にはしてないけれど、結婚して子どももいるらしい。(残念~)
storyはまた今度。