孤高の花 ~視聴完了の達成感~


「孤高の花」62話の視聴完了。
一話が45分弱なので、韓ドラから比べるとサクッと感があります。
ウォレス・チョン、カッコよかったなあ~(とやっぱり主役男子が好きなタイプ)
大体の予想が付いたラストで、思ったよりも盛り上がりには欠けていたけど、まあよかったのではないか。
と上から目線の感想です。

私の好きな酔菊も、マッチョな大将軍則尹(そくいん)も生きていて、細部の整合性に若干欠けるというか、「なんで」という疑問もありつつ、ラストの大がかりな戦闘シーンのザ・CG感も満載だけれど、欲望だけでは国を治めることはできない、という普遍の真理を観た気がします。

壮大な歴史物につきものの悪役が、ちょっと「韓国歴史物」に比べると粘りがない。
その点でもあっさり感が中国歴史ドラマの特徴かもしれません。
さんざん悪いことしていた張蕓児(ちょううんじ)司馬弘の側室の活躍がちょっと中途半端で残念だった気もしました。
韓国ならまだまだ生き残り、まだまだ悪事を企むぞう、というところでのジエンド。

なんと言っても、何侠(かきょう)が下心満載で結婚した白蘭の皇女耀天(ようてん)が一番可哀想でした。
何侠の野望と耀天の皇女としての政(まつりごと)がぶつかり、皇女を亡き者にとそそのかす部下の言葉に乗ってしまった何侠。
耀天は何もかも承知の上で自ら毒をあおり、「あなたの望みに私は邪魔だから・・・」と死んでしまうのです。

今どきでもいない(当たり前だけど)こんな人。
国のトップに立つには優しい過ぎたのでしょう。
あの賢さなら、いずれ何侠の野望がみずからの身も滅ぼし、国も滅亡へと導くだろうと想像付かなかったのか、というのはおいといて、アンジェラベイビーにも劣らず、美しい人でした、耀天役の女優さん。(ガン・ティンティンさんという女優さんです)

いずれにしても、「血」が重要な古代の国に生まれなくってよかった。
と話はかなりずれてしまうのですが、ドラマ的には私はMVPは、晋の皇帝、司馬弘を演じたユー・ボーさん(写真上)、という方なのではないか、と思いました。

幼少の頃は、楚北捷(ウォレス・チョン)を可愛がり、皇帝として君臨するにつれ、実は異母弟の楚北捷に嫉妬心と猜疑心を持ち始め、ヒステリックになったり、残虐性を発揮したりと、皇帝の悲哀をたっぷり見せてくれました。

側室張蕓児の陰謀で、薬で体を毒に冒されてからは病んでしまい、歳を感じさせる演技をしていましたが、実はウォレスよりも1歳年下でした。
ライバル何侠の悪役とも違う、主役を困らせる兄の皇帝をリアルに演じていたと思います。
吹き替えでなかなか分かりずらいけれど、名優と見ました。

いや~、とりあえず62話、達成感です。(ってこれが言いたかった)