役者の仕事 ~ハマり役とかオーディションとか~


「おっさんずラブ」の続編ドラマが11月から放送されるようです。
今回の春たんこと田中圭の相手役は、林遣都君ではなく千葉雄大君、そのままのキャスト続行とはいかなかったようです。

林遣都君が、自分のイメージの固定化を避けたくて、オファーを受けなかったとか。
ま、はっきりしたことは分からないのですが、まだ20代の林遣都君のイメージが「ボーイズラブ」の印象になるのを回避したいのは、理解できると思います。
始まったばかりのNHK朝ドラの「スカーレット」に出演も決まっているらしいので、スケジュール的にも無理だったのでしょう。

「おっさんずラブ」をステップに、違った路線を開拓、「成長戦略」です。

林遣都君も良かったけど、個人的には千葉雄大君はもっと好きかも。
「帝一の國」の秀才役と「わろてんか」での早世する兄の役が良かった~

千葉雄大君に林遣都の牧役はちょっと無理があるから、全く違うキャラになるのではと思います。
この人の柔らかい感じを上手く生かしたキャラを是非。
林遣都のちょっと人を寄せ付けない感じとは違う、一旦なんでも飲み込む感じ。
応用力がある気がするのは、ひいき目でしょうか。

ところで、今週から始まった「スカーレット」のヒロイン戸田恵梨香の子ども時代を演じている川島夕空ちゃんの演技が上手い!!
最近の子役はみんな上手だけれど、この子は群を抜いている気がします。
なんというか、人を惹きつける、小学生なのに芯の強さもあり、そして既に笑いがとれる。
いい女優になると思います。

ちょっと前、アナーザーストーリーズで「おしん」のことを取り上げていたのですが、当時のNHKプロデューサーの小林由紀子さんが子役の小林綾子を起用したポイントを語っていたのがとても印象的でした。

まず、山形の貧農の子ども、ということで都会的な子どもは選ばなかった。
そして、長期にわたる(1~36回)撮影なので、大人の言うことを理解できる頭の良い子を選んだ、という言葉が記憶に残りました。
小林綾子、頭脳明晰な人だと思います。

度胸と頭脳と演技を兼ね備える子ども、なんて大変。
そして、幼少の頃の注目がその子の人生を狂わすことにもなり、「子役のその後」でドラマや番組が作れるほど波乱万丈になる人がたくさんいる気がします。

ハリウッドでは、ダニエル・ラドクリフ、マコーレ・カルキン、復活した人ではドリュー・バリモアとか。(ドラッグ、アルコール依存等)
日本で言えば、今や成功しているけど坂上忍。(父親のギャンブル依存からの一家崩壊)
壮絶な過去を告白した杉田かおる。(やはり父の借金地獄)

劇団や芸能プロダクションは、子役の育成と共に、親へのレクチャー(お金の話も含め)が必要なのではと思います。(特に大成功してしまった親へ)

無名の子役がオーディションで大役をつかみ、その子がお金を稼ぐようになるって、「宝くじ」に当たったような感覚になるんだろうなあ。

ある意味、いいことだけではないってことなのでしょう。(好事魔多しとでも言う・・・・・)