山ちゃん蒼井優の結婚


なかなか更新できず、6月半ばを過ぎてしまいました。
ここ1ヶ月のニュースで一番記憶に残ったというか、びっくりしたのは、「山ちゃんと蒼井優の結婚」でしょう。
努力の芸人とルックスで選ばなかった大女優という図が何故か世間に好感を持たれ、ウィンウィンの状態になっています。

それも南海キャンディーズの相方、しずちゃんの仲立ちでハッピーエンドなんて、全部のエピソードが今や幸せの極みのように出来すぎています。

自分を「嫉妬の化身」と称し、相方しずちゃんへ数々の嫌がらせをしたという話は、いまや知らない人はいないくらいに有名になったのですが(しくじり先生等)、そのコンビ仲も改善、つまりは「嫉妬」で自分を追い詰め自分を磨き、その実力は誰もが認めることになったわけです。

しずちゃんを選んだ時点で山ちゃんの眼も鋭かった、とも思います。
一時ボクシングをやっていた彼女は、「打たれ強い」、ボクシングを選ぶ人は「闘争的」か「耐心的」かに別れると思うのですが、しずちゃんは絶対的に後者でしょう。
何事があっても受け流す、受け入れる、水に流すことが出来る人だと思うのです。

そして一見、優しそうな山ちゃんが自分の「攻撃的な面」を嫉妬、という言葉で自虐することによって、誰からも責められない前提を作り上げた、という気もします。

もちろん、山ちゃんの「嫉妬心」は揺るがないものではあるのだろうけど、素地はかなりの「天才型」と思えます。
「天才」であり「努力できる天才」でもある彼は、地でウケるしずちゃんを「もっと努力しろ」「なにが企画を出せ」等々の攻撃的叱咤をしてしまうタイプなのです。

それを「嫉妬」を称し、大衆を目くらまし、「不細工芸人の嫉妬心」という前代未聞のカテゴリーを構築したわけです。

このカテゴリーの仕上げが、「蒼井優」だったのもうなずける気がします。
結婚会見では、「これで「嫉妬心」が消えるわけがない。「嫉妬」は永遠です」と語っていたけれど、「モテない芸人」の「モテたい気持ち」があらゆるモチベーションの元火だったとすれば、今後はやっぱりある程度の「立ち位置微調整」が必要だと思います。

そういった意味では、山ちゃんの今後が注目されます。

一方の蒼井優は、数々の浮き名を流した女優ではあるけれど、男優との恋愛に多少うんざりしていたのだと思います。
一挙手一投足に気を配らなければならない「女優」、人からどう見られるかが重要な人は自分だけでいい、と思うに至ったのだと思うのです。

毎日自分を「美しい」と言ってくれ、笑わせてくれ、何をつくっても「美味しい」といってくれ、賛辞の嵐は心地良い。
このハネムーンシーズンがいつまで続くかわからないけれど、さんまが大竹しのぶとの離婚時に言った「『オレゴンから愛』じゃなくて『目黒から愛』頼むわ~」と言って言っていたことが思い出されます。

大竹しのぶは「さんまさんは、結婚して面白くなくなった。離婚したらまた面白くなった」と語っています。
離婚ウィンウィン、ということだったわけです。

山ちゃん、蒼井優がどうなるか。
個人的には、大竹しのぶを目指して欲しい。(しのぶ還暦パーティーに元旦那さんま、元恋人野田秀樹が参加したとか。人柄です)
つまり、欲しいものを全部掴む、という「女優魂」です。是非。