新元号が発表されました。「令和(れいわ)」
まだ慣れないけれど、「平成」もそんな感じで始まったし、そのうち慣れるのでしょう。
いずれにしても、基本西暦を使おう、という風潮が起こってくると思います。
とは言え、最近元号がらみの番組が相次いでいるのですが、そんな中「歌」って「時代」を振り返るには最高の「媒体」なのだ、ということを証明してみせた番組が、NHKの『桑田佳祐 大衆音楽史「ひとり紅白歌合戦」~昭和・平成、そして新たな時代へ~』だったと思います。
去年の12月にコンサート「第3回ひとり紅白歌合戦」のダイジェストで桑田佳祐自身が歌の解説をし、そして去年の大晦日の「紅白歌合戦」での舞台裏とオンエアーの様子を放送した番組構成になっていました。
「勝手にシンドバッド」のデビューから40年、そのデビュー当時の記憶は鮮明です。
彼らのデビュー1978年はピンクレディー、1980年に引退する山口百恵、新御三家の郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎等々、アイドル色濃く、出演した「ザ・ベストテン」での初登場は、キラキラの歌手たちの中でものすごく素人感満載で「浮いた感じ」を覚えています。
短パンとタンクトップで歌う彼らには「一発屋」という揶揄があったし、桑田佳祐の歌唱にも「何を歌っているのかわからない」という批判もありました。
その後次々とヒット曲を連発するのですが、バンド、サザンオールスターズだけでなく、ソロの活動、奥さんの原由子のプロデュース&楽曲提供、多才であることを証明しています。
色々な人達が消えたり、引退したり、フェイドアウトしてゆく中、第一線で40年間やってこれたことは、桑田佳祐の才能とキャラクターの賜物だ、と思うのです。
そして、その「才能」を誰もが理解する形で証明したのが、この「ひとり紅白歌合戦」です。
「内山田洋とクールファイブ」をもじった「ヅラ山田洋と大泉洋とクールファイブ」というグループ名の映像が映し出され、大泉洋とともに何役もやる桑田佳祐がいる笑えるネタが満載。
「なごり雪」では女子高生を桑田佳祐が演じる抱腹絶倒もので、「Born this way」のレディーガガでは、背中に「ジジイ」(ジジイ・ガガらしい。酸素チューブも装着)の文字が。途中で「のってけのってけ」というゴールデンハーフの「太陽の彼方」が入ったりアレンジも秀逸。
小林幸子バリのど派手衣装で美空ひばりの「愛燦燦」も笑えます。
歌が上手い。
桑田節といえばそうなのだけど、人の歌を借りてきているのではなく、自分の歌のようにちゃんと歌える。
努力家でもあるのでしょう。
そして、やはり歌が好きなんだろうな、これにつきます。
DVDを(6月に発売らしい)を買わなければ、と思いました。