「花田一家の崩壊」~その陰に「野心」と「努力」あり~


なんだかんだ言っても一番人間関係が難しい。

元貴乃花親方と河野景子さんが離婚、息子の花田優一さんと陣幕親方の娘さんも離婚、ついに「花田家」はすべて崩壊(お兄ちゃんの花田虎上は再婚しているけど)してしまいました。

いや~、なんかすごい一家だった。(気の毒でもあります)

父・母の離婚、お兄ちゃんの相撲界からの引退と離婚、兄弟の不仲・・・・・

その前に、貴花田時代の宮沢りえとの婚約破棄もあった。(フジアナウンサーの河野景子と結婚したのは貴が「学歴」と「キャリア」のある女性を求めたと思いました)

兄弟で「横綱」になったときは、父の悲願を子どもたちが果たした、と「美談の極み」だったし、平成の明るい一面を飾った出来事でもあったと思います。

なんか「相撲」に犠牲になった一家、という言葉が一番適切な気がします。

母の藤田紀子さんは駆け出しの女優で、もう一花咲かせたかった、お兄ちゃんの元若乃花は、違うスポーツをやりたかったらしいし、その中途半端さを弟が嫌って不仲になったとか。

お兄ちゃんの妻だった花田美恵子さんも、雑誌のモデルでCA(キャビンアテンダント)だったし、河野景子さんも女子アナからの「引退」には未練があった。二人に共通するのは、まだまだ頑張れる自分ってことだと思います。それはお母さんの藤田紀子さんにも似た「現役感」で(完璧引退をした)高田みづえさんとは全く違う。

藤田紀子さんも花田美恵子さんも中途半端な「タレント」な感じだけど、この歳であのキレイさは「まだまだこれからだぜ」という意識をビンビンに感じるし、その「努力」もしているはず。

二人とも(元若貴兄弟)お母さんに似た人を好きになった、ってことだと思います。

もちろんそれが悪いことではなかったと思うけど。

今日のNHK「おはよう日本」で林真理子が「平成を語る」に出演していたのだけれど、そこで言っていた言葉「『ありのままで』じゃなく『野心』と『努力』」が印象的でした。

母の藤田紀子さんは、自分の『野心』を封じ込めて「女将(おかみ」をやっていた。
「兄弟」が横綱になったことで「疑似野心」の成就(真の目的ではなくすり替えた目的を果たしたした)からの『真の野心』(ほんとうは自分が世に出て注目されたい)が再燃したのだと思います。

若元妻の美恵子さんも、「横綱妻」という張り紙がなくなって、「自分」を見詰め直したに違いない。
河野景子さんも「親方妻」の後ろ盾がなくなって、「河野景子」でやっていきたい自分を発見してしまった。
河野景子さんの場合、息子がテレビにでることによって、自分が出ていくステップにもなったのでしょう。
今後の課題は息子のイメージ回復です。
河野景子さんが復帰して実績を作れば、息子はあとからなんとかなる、そんな筋書きも見えます。

どうあれ、『野心』は『努力』を伴うことを図らずも藤田紀子、花田美恵子、河野景子の三人が証明してくれている気がします。
この三人が顔を合わせる企画が持ち上がるに違いない、と思います。
結構面白いのではないか、と思うのです。