「あなたの初恋探します」 ~コン・ユの魅力が満載~


「あなたの初恋探します」を再視聴しました。
2010年の制作で、今再びのブームがきているコン・ユとイム・スジョンの共演のラブコメです。
面白い!!
コン・ユが演じたギジュンの人柄の良さ、嘘のつけない性格、何事にも真面目に取り組む姿勢、今長谷川博己が演じている立花萬平に似ている!と思います。

まず、冒頭旅行代理店でのコン・ユは、ともかく正直で、危険地帯への旅行の取りやめを勧め、支店長に怒られる。
「冬ソナ」の観光地にヨン様になりきって登場するも(ここは笑えます)、日本人のオバサンたちに(お尻を掴まれたり)追いかけられたりして、嫌気がさし、旅行代理店を辞める(クビでもあった?)のです。

【ここら辺のエピソードは結構「日本のオバサン」に対するシニカルな感情がうかがえたりして深読みできます。
ヨン様ブームに対する皮肉、日本人観光客への歓迎とは違う感情、なかなか秀逸に描かれていると思いました】

大学時代の友人に「起業」のコンサルタントをしている女性に再会し、その気になるも、「詐欺師」であることがわかり警察に事情を聴かれます。
警察が(だまされた学友がたくさんいて)「同窓会状態」になり、その詐欺師の女性をそれぞれが語るうち、「初恋」が人にとってどれだけ大切かを知り、「起業のヒント」を得ます。

何よりコン・ユの魅力がいっぱい!
ヒロイン、イム・スジョンの「インドで出会った素敵な男性」の(仮のていで)「キム・ジョンウク」も演じていて(本物のキム・ジョンウクは最後の最後に出てくる)、そのカッコよさとギジュンのコミカルさの使いわけが見事なのです。
ものすごく「美形」ではないのに、不思議な魅力がある。
なにより、コミカルな演技がこれほど上手い人は、なかなかいない。(ヨン様には絶対できない)

インドでのコン・ユはスタイルの良さ、韓流スターの彫像の上半身を見せつけ(インド暑いので)、寝ているコン・ユにキスをしたイム・スジョンに気付いた後の、彼女を抱きかかえのディープなキス(またイム・スジョンが細い)、それはそれは女性の誰もが「あこがれる」ヤツではないかと思うのです。

舞台監督のジウを演じているイム・スジョンも、舞台の急な代役で見事な変身をするのですが(もともと少女歌手だった)、「サプライズ」がこの映画のポイントです。
イム・スジョンの勝気で強い仕事人間が案外繊細で、ただの固くて融通が利かない男性だったコン・ユが粘り強くてあきらめない人だったり、互いの理解が進み、関係が変化していゆきます。

最後のシーン、キム・ジョンウクもジウを探していて、二人は空港で会うもあっさり別れます。
ジウはギジュンを、ギジュンもジウを思っていたことがわかり、Happy End なるのです。
また、ラストのギジュンがジウにするキスも、スジョンの腕を掴み、ぐっと引き寄せての「KISS」はヘタレのギジュンでは決してできない結構情熱的なヤツで(コン・ユの素?)、自由にやっていい、という(監督の)指示があったに違いない、と思いました。

ちなみになんだけど、ジウにあれこれ指示する舞台女優役のチョン・スギョンがいい味出している。
この人はまさにミュージカル女優なのだけど、歌がメチャ上手い!!
このうるさいだけのオバサンかと思いきやすごくいい人、というのもプチサプライズ、でした。

さらにちなみに、コン・ユの義兄役のリュ・スンス、「冬ソナ」のヨン様の友人役ヨングクを演じてた人です。(獣医になる人)
この映画でもグッドなスパイスです。