京都再びの一人旅



9月の中旬京都へ行ってきました。

~明治維新150年記念コース~幕末維新の志士たちゆかりの地をたずねて

の京都定期観光バスをネットで申し込みました。
付け焼刃的に半藤一利の「幕末史」を読んでいったのですが、知識と観光が結びついた気は全くしません。

コースは、

◆幕末維新ミュージアム 霊山歴史館(下車45分)
日本で唯一の幕末維新の専門歴史博物館。常設の京都見廻組・桂早之助の「龍馬を斬った刀」のほか、西郷隆盛直筆の詩書や彼の肖像画が特別展示されます。
◆御香宮神社(下車20分)
鳥羽伏見の戦いでは、官軍(薩摩藩)の屯所となったお社。境内には清和天皇からその名を賜ったという伏見の名水「御香水」が涌く。
◆【特別公開】 角屋(下車45分)
花街・島原開設当初から残る、揚屋建築の唯一の遺構(重文)「松の間」「網代の間」ほか、西郷隆盛が行水に使用したたらいや古文書なども特別展示されます(一階部分の見学)
◆【特別公開】輪違屋(下車30分)
花街・島原に現存する唯一の置屋。襖に道中傘を貼りこんだ「傘の間」や、「紅葉の間」など斬新な意匠の座敷があるほか、新選組・近藤勇の屏風が残ります

ちょっと驚いたのは、「おひとりさま」で申し込んだ人が想像していたよりも多くいたこと。
昼食後に少しお話が出来てなかなか充実した「おひとりさま」観光になったと思います。
いや~、これだけの人が定期観光バスを利用して一人旅を楽しんでいるなんてとちょっと感慨深いものがありました。

残念なのは、「特別公開」の角屋と輪違屋の記憶が完全に同一化していること。
建築に疎いのも一因です。
この一連の流れはまさしく「修学旅行」の体験と一緒です。

どこに行く、という目的地を目指している間の記憶を作ることができないから、道筋と到達した場所とのプロセスが無くなる=ぞろぞろとガイドさんに従った記憶=この記憶はどっち?というあいまいさが残る、わけです。

40年(以上)前の「京都・奈良3泊4日」なんて、鹿と二条城と桜(4月の初旬だった)と「銀じゃない!」と驚いた銀閣寺、昼食の玉子焼きが甘くなかったこと、そんな記憶しかないのです。
あの時の(中学修学旅行時)の「銀閣寺」はもっとボロかった。
恐らくガイドブックを見ることもなく、写真は「白黒」の時代(だいたいが)こんな「インスタ」が流行ることもなかったし、情報の少ない時代だったことを痛感します。

銀閣寺にも若い外国人女性の一人旅の方が何人かいました。

(念願だった)「イノダコーヒー本店」で「京の朝食」を食べました。(下写真)
やっぱりそこも一人旅の人の姿が何人もありました。

いい時代になったんだと思います。

最初の写真は「寺田屋」(ここも念願でした。なかなかうさん臭くて素敵【意味はない】でした)
歴史のあいまいさ、言ったもん勝ちの出たとこ勝負、それも愛せる気がします。