「冬ソナ」再視聴⑤

私がかなり好きなシーンが第4話の冒頭です。伏線はその前にまいてあって、「マルシアン」の出口でジグゾーパズルの1ピースをユジンが拾い、コートのポケットに入れていたこと。そして「マルシアン」で初めて理事に会う日、その欠けているところにピースを入れた瞬間にドアが開き、ミニョンが入って立ち止まる。なんて印象的で素敵なシーンなんでしょう。
欠けているのは、ユジンへの記憶で、そのピースをユジン自身が入れた、そのピッタリとはまったパズルこそが『チュンサン』なのです。

ミニョンはびっくりしながらも屈託なく、「チェリンの友達ですよね?と聞き、覚えていますか?」というのです。動揺するユジン。
近くで見るとますますチュンサンに似ていることが分かります。書類を見ながら「ユジナ」とミニョンがつぶやきます。チュンサンの呼び方、声もそっくりです。動揺は収まらないものの、見詰められずにはいられないユジン。

「目は二つ、口と鼻は一つ・・・」じっと見つめられていることを感じていぶかしく思いながらも気になるミニョン。ユジンは涙を流してしまい、たまらず席を立ってしまいます。

チェリンに確かめずにはいられないユジン。オープン前のブティックへ行き、チェリンと向かい合います。ミニョンとはフランスで出会った。チュンサンは死んだと断言するチェリン。
改めて納得するユジン。家の前にはサンヒョクがいました。
さえない顔のユジンを心配するサンヒョク。ユジンはサンヒョクにミニョンのことを言いそびれます。

ミニョンはスキーリゾートのコンペティションで「ポラリス」と契約します。チョンアには「マルシアン」の仕事はしない、と言っていたユジンですが、なんとミニョンの条件にはユジンを入れる、ということが入っていたのです。

ユジンはしぶしぶ引き受けるのですが、ミニョンとの距離をとろうと、感情を出さないように接します。「もう少し歩み寄らないとやりずらい。ユジンさんと仲良くしたい」とミニョンは言うのですが、「これが私のやり方です。気に入らなければ契約解除してもいいです」と突っぱねるユジン。ミニョンは「いえ。僕はユジンさんと仕事がしたい。そしてあなたを気に入っている」というのです。

そして、ついに直接スキーリゾートの現地に二人で行くことになります。チョンアが飼い犬のことが原因で、キム次長(クォン・ヘヒョ)は仕事の都合、偶然が重なりユジンとミニョンが接近します。

この車の中の会話もミニョンが主導権を握ります。ユジンに対して結構キツイこというのです。ここら辺はアメリカ帰りの率直な物言い、というキャラなのでしょうか。
ユジンが婚約したての楽しそうな雰囲気がない、婚約者と長い付き合いだからか、とか。ユジンのことを、正直で自分の気持ちを隠すことができな性格だ、とか。不快だ、というユジン。
でも、ユジンの空回りな感じです。ミニョンはいっこうに気にしていないようです。

車から降りると、無理やり自分のコートを羽織らせたりして、それはもう「紳士的」でいて「強引」な韓国男子。この自信たっぷりの強引なやさしさに酔わされてしまった気がします。
この二人で雪の中のシチュエーションがユジンの心を揺さぶるのです。