見終わってから2か月以上たつのに、まだお気に入りのシーンを繰り返しみてしまっている「あの日の君と」
サン・ヤンの沼、いえバイ・ジンテンの沼にはまった。
あらすじは、高校時代に出会った二人が同じ大学へ行く約束を果たせず、その6年後に再会。
6年前の「別離」がそれぞれの脳裏に刻まれ、女性(イーファン演ジャン・ルオナン)は罪悪感から、男性(サン・ヤン演バイ・ジンテン)はその時の傷が深く素直になれない。
でも徐々に過去を振り返りながら二人で時を戻すように距離を縮めていく、という恋愛もの。
再会もの、好きだなあ。
台湾版「いたずらなkiss」(このドラマも好き)を撮った監督さんが演出したらしい。
ドラマ冒頭のロープ―ウェイがすれ違う描写が、「過去」と「未来」を表しているんだ、ということがわかり、唸ります。
(私が)今までみた現代中国恋愛ものにはない繊細な映像と細かな演出を感じました。
ドラマの最初は高校時代で、サン・ヤンの積極的イーファンへのアプローチがかわいい。
そして「今」に戻るとドラマ半分くらいまでサン・ヤンのツンデレぶりがまたゾクゾクするほど素敵。
ともかく、イーファンの電話で男性の声がして約束をしていると後をつけ、車に乗り込む、イーファンにアプローチする研修生をけん制するため空港で待ち伏せする、髪をなでて見せつける(ゴミがついてるとか言って)、ストーカー状態のサン・ヤン。
「卿卿日常」という時代ものドラマでもはまったけど、また違った魅力を醸し出してきた、バイ・ジンテン。
イーファンが好きなのは見え見えなのに、「また振られるのが怖い」という見かけの自信とは裏腹な傷つきやすい心をもっている。
イーファン演じたジャン・ルオナンさん(さんとつけてしまう)がまた可愛い。
超細い体で、折れそうなのだけど、時折みせる物言いが結構しっかりしているというキャラクター。
ところどころのユーモアなしぐさがなかなかのセンスで、キレイでかわいいけど、実力派女優になりそうな予感。
サイドストーリーの友人同士のカップルもまた違った形の「恋愛」で、ドラマを盛り上げていました。
起承転結の「起」で酔っ払って二人で寝てしまう、というありがちなシチュエーションを「防犯カメラ」で記憶をたどる、というユーモアで演出したアイデアに感心しました。(他のドラマでもあったとしたらスイマセン)