「私の完璧な秘書」~イ・ジュニョクのブレイク!~



「私の完璧な秘書」まだ視聴途中ですが、面白い。
イ・ジュニョクがホントに完璧なビジュアルと完璧なキャラクター。
「秘密の森」では出世欲という野心剥きだしの検事で、それがもとで自らを滅ぼしてしまうかなり残念な役どころだったのだけど、「かっこいいなあ」と思いながら観ていました。
「サバイバー」でも途中殺される可哀想な悪役でした。

やっと、報われたのね、と思ったのは私だけではないでしょう。
この人を認知したのは、2009年の「シティーホール」、チャ・スンウォンの秘書役で、かっこいいのにスンウォンの188cmに隠れてしまった感じでした。(181cmもあるのに)
青二才的な役だったし、このドラマ自体チャ・スンウォンとキム・ソナの大人の恋と政治だったし、爪痕を感じることもなく、終わってしまった。

ともかく、2020年代における完璧な男性になってイ・ジュニョクはやってきたのです。
今月で41歳、いや~、見えない。
スーツ姿の素晴らしいこと、足が長!!

キャラ的にはまず、「声を荒げない男」(これはかなり重要です)自分の感情に振り回されない人なわけです。
性的役割にこだわらないから柔軟性がある。
シングルファザー故、家事全般のスキルフルな能力かつ、才能あふれる整理技術。
人の気持ちを大切にするので、共感力と人を見極める力がある。

そして何より、娘ちゃんを大切にする姿にもジュニョクのカッコよさが溢れるのです。
(こんなカッコイイパパだったら7歳からやり直してもいい、なんて・・・・子役の子も上手い!!)

簡単に人を寄せ付けないハン・ジミン扮する企業ハンティング会社の代表の頑なだった心がどんどん開かれていく様がなんとも微笑ましい。
20年前のドラマであれば、これが社長が男性で、秘書が女性、という性的役割が固定されていたのだけれど、2020年代ではその役割も逆転し、「愛の不時着」「涙の女王」等女性がその地位を守りながら愛を成就する、という流れに変わってきています。

ジュニョクも、ジミンに料理を振舞い、寝る前に本を読み、夢を見てうなされているジミンの手まで握り側にい続ける献身ぶり。
奉仕を厭わない男性なのです。

女性側のキャラクターは、大勢の部下を率いる企業の代表であり、全てを持っている女性。
徹底した能力主義&利益追求主義、人に嫌われることも厭わない、強さとタフさをもった人です。
そして何より、自分に自信があるから、相手を好きになると「好き」を迷わない。

その回に差し込まれる「ヘッドハンティング」のエピソードも秀逸です。
仕事に対する熱意と努力、なかなか難しい「転職」の前向きなシチュエーションも垣間見られます。(もちろん、留まるパターンもあるけど)

半分は視聴できたのかな?
これから二人の試練があり、過去の確執が表面化するのだと思うけど(ジミンのパパが亡くなった火事は、多分ジュニョクを助けたせい)、是非ハッピーエンドで終わって欲しい。