香川照之のスキャンダルが世の中を賑わせています。
「歌舞伎界」というのはどうしてこうも「性スキャンダル」が多いのでしょう。
香川照之は40代であこがれの「歌舞伎界」に身を置いたのだけれど、父の血を受け継いだ自負が招いたとしたら、「歌舞伎界のスキャンダル」こそ彼にとっては栄誉かもしれない、とも思ったりして。
いや、遅まきながらことの重大さを認識していることでしょう。
父不在の女性たちだけ(母方の親族)に囲まれた少年時代、父(市川猿翁)を無条件に思慕した彼には、母の苦しみを思いやることはなかったし、大人になっても離婚した元妻の心情をも感じることはなかったのでしょう。
母方の親族は母浜木綿子の経済力に全て頼っていたという。母が女優として忙しくしている間、その寂しさを「父不在」であることに原因を求め、母を捨てた、他の女性に走った父を恨まずに、なおその父を崇める香川照之の屈折した心情にはなかなか理解しがたいものがあります。
母の離婚によって受け継ぐはずだった市川猿之助(当時)の名に固執し、男系世界の憧れをさらに募らせた。
ただ、それが銀座での「乱心」につなげるのはどうでしょうか?
少年時代の「昆虫好きの屈折した孤独な少年」が日本の芸能界でも屈指の役者と認められ、「銀座」の酒の席で何をしても許される、という大人になるっていうのは、「男系世界」に身を置きたい憧れが招いたことではない、はずです。
例えば、古典的家族思想に固執する男性=銀座で働く女性に対して何をしても良いと思う男性、では決してないでしょう。
成功した彼自身の「慢心」が招いたことだと思うのです。
考えられることは、「アルコール摂取の問題」です。
彼の「酒癖」は相当のもので、彼自身に記憶がない可能性があると思うのです。
そして、それは最も危険なことで、「一滴も飲まない」と決意する必要があるはずです。
昔の銀座だったら、銀座で解決する、こんな個人のプライバシーは外に出ない等の話もなんか違う。
昭和時代ではない時代になった、「銀座」で働く女性も男性の「セクハラ」から守られるべきだし、「権利」がある。
香川照之に必用なことは、「アルコール絶ち」であり、「カウンセリング」であり、さらには、「母・元妻への感謝」だと思います。