「マイネーム:偽りと復讐」からの「彼女の私生活」



「マイネーム:偽りと復讐」、ああああああ、全然好きなジャンルではなかった。
アン・ボヒョンがどうこうの前に、ちゃんと視聴ができなかった。
「イカゲーム」にしてもそうなのだけれど、暴力的で血の流れるシーンが多々あるドラマも映画も好きではない。

暗く、暗く、そして「ボコボコ」の喧嘩シーンが多いのにも辟易してしまった。
アン・ボヒョンは、「梨泰院クラス」のクズ野郎からの出来る刑事、ヒロインを支える美味しい役どころ。(そりゃヒロインの相手役のヒーローだし)
「正統派美男子」ではないけれど、ちょいワイルド&クールなキャラクターを演じることができる俳優だと思いました。
テキトーなことを言うと、ヨン様(ペ・ヨンジュン)よりもビョン様(イ・ビョンホン)のような。

気を取り直して、「彼女の私生活」
パク・ミニョンとキム・ジェウクのラブコメで、アン・ボヒョンはパク・ミニョンが気になる二番手男子の役。
それが、なかなかいい。(まだ4.5話目だけど)
パク・ミニョンの幼馴染で、同級生、柔道でオリンピック銀メダルを獲得し、柔道館を運営している二番手男子を軽~く演じています。
「彼女の私生活」の後、「梨泰院クラス」で、「マイネーム」と。
見ようによっては、2番手男子からの(ヒーローの)敵役からのヒーロー、とボヒョンが着実に階段を一段一段登って行った、と言ってもいい。
もしかしたら、なかなかの「頭脳派」?


この作品でのパク・ミニョンの相手役、キム・ジェウクは「正統派二枚目」
「コーヒープリンス1号店」での長い髪を束ねた、クールなバリスタのイメージが強いけど、日本語が話せる俳優、という特別な印象もありました。
生後間もなく日本に来て、小学校上るまでくらい住んでいた、ということだけど(Wikipediaより)、その後の自発的学習なくては、あそこまでは話せない、と思います。
本人の努力がきっとあったはず。
その能力を見込まれて、日本映画にも出演しています。

アン・ボヒョンとの比較をすると、キム・ジェウクはザ・韓国俳優、という感じがしない。
泥臭いとか男臭いとか、地を這う役は絶対似合わない。
どこか洗練された、自分のテリトリーを分かっている、知的な役に限定される気がする。

「コーヒープリンス」の後の作品にはこれと言った印象がないのだけれど、歳も既に38歳。
このとき、31歳だったアン・ボヒョンから比べるとちょっと老けて見える、いえ、落ち着いて見える。

それにしても、30代後半の俳優陣の層が厚いこと。
熾烈な闘いはまだまだ続くのです。