ユチョン、ウシク、そしてチョ・ヨジョン


観たいドラマがたくさんあるのは幸せなことだと思います。
ひかりTVで見始めた「雲が描いた月明かり」と「パラサイト」がらみでチェ・ウシクを観たくなり、もう一度見直している「屋根部屋のプリンス」

チェ・ウシクは全く変わっていなかった。
確かに演技派?な気がします。21歳か22歳くらい?
(相変わらず)凄く細いけど、若くてかわいい!
それにしても、ユチョンとウシクの「明暗」を感じてしまいます。
ユチョンにしても、この後に続く主演ドラマがあり、そして兵役に行ってからの騒動と婚約と婚約破棄と薬物騒動。
「屋根部屋のプリンス」で相手役を務めたハン・ジミンがユチョンを「アイドル俳優(歌手でもある人)の偏見を覆された」とべた褒めだったのに。
かたやウシクのアカデミー賞を取る大躍進。
2人の明暗を分けたのはなんだったのだろう?

そしてまた「パラサイト」がらみでIT社長夫人を演じたチョ・ヨジョンが「ロマンスが必要」(シリーズの一番最初)に出ていたことにも驚きました。
途中挫折したドラマだったのですが、同一人物だとは思わなかった。
綺麗だけど、ものすごく強い印象を残さない女優さんです。
ソン・ヘギョ、チョン・ジヒョンと同時代のデビューらしいのですが、決定的なヒットがなかった分、女優としての使い易さもあるような気がします。

2014年の「情愛中毒」で助演女優賞を取ったようですが、30歳過ぎての開花は、女優としての息が長くなるし、自分の可能性をこれからだと感じる「したたかさ」、何より、貪欲につかみに行く「強さ」が備わります。

ソン・ヘギョにしても、チョン・ジヒョンにしても、ヒロインでないと出演出来ないほど「大女優」になってしまったことで、作品のチョイスが案外狭められる、そんな気がします。

チョ・ヨジョンの「パラサイト」での採用の決め手は、ポン・ジュノ監督が「見ているだけで清らな人だと思った」ことらしいです。
クエンティン・タランティーノ監督は、チョ・ヨジョンさんの演技を一日中考えていたとか。「演技とキャラクターが印象的」と言っています。
美しいけれど、どこかノー天気で、毒のない社長夫人は、確かにパラサイトでの「オアシス」&「太陽」でもありました。

金持ちの奥様で、おそらく育ちがよくって、それなりの教育も受けている。
人を羨む必要がないから、誰にでも優しく、そしてすぐに人を信用してしまう。

そんなこともあり、「ロマンスが必要」も見返したくなってしまった。

そのチョ・ヨジョンは、「結婚したいとは思わない。寂しがり屋ではなく、1人でいるのが好き」とも言っているとか。
やっぱり強い~!!
そして、ステキ!

ユチョンに足りなかったのは、こんな強さと信念だったのかも。