「最高の元カレ」視聴が進み20話まで終わりました。
ジェリー・イェン演じるリー・タンの恋人、(ここまでのところ)シャンナンがなかなかただ者ではない悪女振りがスゴイです。
演じているミー・ルーの足の長さ、細さに目が行ってしまうけど、「嫌なおんな役」結構上手だと思います。
それにしても、176cmにヒールを履けば軽く185cmくらいにはなっているのでしょうけど、カメラワークの技術で、ジェリー・イェンの方を高く見せているのもスゴイ!
シャンナンの「のし上がろう」的な野心はよくわかる。恋人だったイン・ラオハン(ロン・ン)が貧乏だったことで、貪欲な母親によって別れさせられた。→自分がモデルで成功→リー・タン(御曹司)との婚約→リー・タンの心は元カノのフー・ファンスーにあるので、元カレのラオハンとよりを戻す→でもリー・タンの存在は絶大で別れたくない→なんとかファンスーを出し抜き婚約者としての地位を守りたい。
デザインをライバルに盗ませファンスーを陥れる計画を立てるシャンナン。
その胸の奥には、自分もデザイン科で勉強をしたものの、ファンスーには勝てずにいつも二番手だった過去、しかもお金持ちでイケメンのリー・タンが恋人で卒業と同時に二人でお店を立ち上げようとしていた。(6年前だけど)
その後シャンナンがファンスーと別れたリー・タンを手に入れたものの、リー・タンがファンスーに未練があるのが見え見えで、それでなくてもシャンナンには不安が付きまとっているのに、手に入れていたものがこぼれ落ちで行くのが我慢ならない。
そして、いろいろ画策するシャンナンに疑問を持ち始めるラオハン。
ファンスーとのかかわりの中で彼女に惹かれ始めたことでもシャンナンに対する気持ちが徐々に冷めていったことも原因だと思います。
考えてみれば、シャンナンも可哀想な人です。
シャンナンの母親が愛人という日陰の身だったことで、娘を利用して「特権階級」に上り詰め、あらゆる人を見返したいという「悪意」に満ちた人で、その貪欲さがシャンナンを追い詰めます。
母に反発をしているものの、どこかで母を納得させたい、(自分も)認められたい、という気持ちがあるのです。
ファンスーの母親が父亡きあとも明るく、前向きに生きていて、シャンナンの母親とは対照的に描かれています。(その母が露骨にリー・タンを歓迎、「恋人がいる」とファンスーから聞いていたハオランを毛嫌いするのには?だったけど。だってリー・タンの婚約を知らないの?という疑問)
リー・タンの父親も登場していて、父親との確執も描かれているのも中華圏ならでは?
リー・タンもファンスーに未練があるなら、シャンナンと婚約なんてしなければよかったのに。
「婚約中」の身でありながらあれほどファンスーに付きまとうのはどうかな?と。
疑問は数々あれど、一番の疑問は、シャンナンの命令によりオウ・ウェイヤーがシャオナイを使い、ファンスーのデザイン画を盗んだのだけど、シャオナイの罪は問われないのか?ということ。
シャオナイはファンスーが自分ではなく、ジアシンに目を向けていると誤解。
実はコンペでファンスーが勝ったらシャオナイをアシスタントにする、という約束をリー・タンとしていたことも知らずに、オウ・ウェイヤーの自分の命令を聞けばすぐにアシスタントにする、という誘惑に負けて「デザインを盗む」のだけど、それも「罪」ではない????
うやむやになることに疑問。
ともかく視聴を続けます。