「ブリジャートン家」 ~レジ=ジーン・ペイジの発見!~



「アンという名の少女」、なるべくレビューを読まないようにしていたので、えっ!?というところで終わってしまってびっくりしています。
インディアンの少女の監禁、ジェリーとダイアナのごたごた、(私の好きな)コールの行く末、レイチェルによるステイシー先生のお見合い大作戦(バッシュと上手くいくのではと密かに想っていた)等々、何か全部中途半端なまま、取りあえずアンとギルバートのHappy End を急いだ感じ。

Happy End を大学卒業時に持ってきてほしかったし、まだまだ引き延ばせたはず。
まあ、打ち切りが決まって脚本が急ぎ書き換えられたのでしょう。
あ~残念。

という悲しさを乗り越えるべく「ブリジャートン家」を視聴。
これがなかなか面白かった。
19世紀初頭のイギリス社交界の話。
Netflixでもベスト5に入る大ヒット、すぐにシリーズ2の制作が決定したとか。

時代はガチガチの制約だらけの社会の中で、王妃が有色人種だったことからその社会的地位が上がったという設定で、有色人種の貴族がたくさんいるという多様性を打ち出している「ブリジャートン家」
また主役のサイモン(公爵)を演じるレジ=ジーン・ペイジがかっこいい!!
ヒロイン、ダフネを演じているのはフィービー・ディネヴァー、まだ25歳だそうです。

大胆なセックスシーンが結構あります。
なかなかハードで、韓ドラに見慣れるとびっくりするくらいのエロさ。
それでも、レジ=ジーン・ペイジの美しい体躯に引き込まれます。

19世紀という制約の中でどう女性をないがしろにしない設定にするか。
「ブリジャートン家」は父が亡くなったとういう設定で、兄が父の子爵を継ぎ、ダフネにプレッシャーをかける。
兄の選んだ相手が嫌すぎて、どうにかしてその相手から逃れたいと、策をねるところから始まるシーズン1。

幸せな結婚を夢見るダフネと亡き父との葛藤からサイモンはバセット公爵家を自分の代で終わりにしようと考えている。
その二人が出会い、「恋人のふりをするという密約」を交わす。
サイモンは自身の結婚問題をかわすために、ダフネは、恋人がいるということで男性の視線を集めることに成功する。
ダフネは幸せな結婚を夢みる一見平凡な女性ですが、自ら行動して問題解決をしようとする「力」があります。

「制約」の中の大胆な「お遊び」がドラマの面白さ。
姿を現さずゴシップ記事を書いている「レディ・ホイッスルダウン」が「貴族社会」を揶揄し、自ら物語を語ることによって女性の活躍の象徴となっているところがなかなか凝っています。
自由な世界で自由を謳歌するのではなく、制約の中で考え立ち回る。
そんな「レディ・ホイッスルダウン」が誰かも気になります。(1のラストにわかっちゃうけど)

私が好きなのは、次女エロイーズ。(右)
結婚をしないで、自由に生きたいと考えている。
エロイーズと仲良しのペネロペ(左)も実際と裏の顔がありそうで、目が離せません。