Netflixで「フレンズ」10シリーズ視聴完了。
10シリーズを視聴しているうちに、レイチェル、モニカ、フィービィー、ロス、チャンドラー、ジョーイと(勝手に)親密になったかのような感覚で、ラストシーンはかなりグッときました。(レイチェルとモニカが住んでいたその後はモニカとチェンドラーが住んでいた)アパートの鍵を一人一人置いて出てゆくという演出は、なかなか凝っていたと思います。
実は、何度か2・3シリーズで挫折していたのですが、Netflixで「フレンズ」が見られなくなるという記事を見て、後半随分スピードアップしました。
シリーズが終わってから15年以上たっているのに未だ人気があるこの「フレンズ」、なんか理由が分かった気がします。
タイトルの通り「フレンズ」つまり「友情」を追求したドラマでした。
ニューヨークという都会で特別セレブでもなく、フツーに暮らす(といっても出演者たちはそれぞれにこのドラマによって大金を手にした、ということは置いておいて)若者を描き、日常の楽しさを描いたドラマは、案外あるようでなかった。
キャラクターもとっても魅力的。
お嬢様でちょっとわがままなレイチェル、勝気で仕切り屋のモニカ、自由気ままな天然のフィービィー、理屈っぽくってちょっと頑固なロス、幼少のトラウマからの偏屈だけど、実は気が弱いチャンドラー、人たらしで(女性に限る)ちょっとおバカなジョーイ。
何といっても彼らの魅力は、「自立」と「傾聴」
最終的には自分で立ち上がり、人のことを気遣える人達だった。
時にはけんかをし、時には別れて、時には避けてみたり、専門的な用語は一切ないこのドラマは、世界各国で「英会話」のテキストとしても評価が高いようです。
確かに英語字幕で見ると、短いセンテンスで、でも聞き取りは案外難しくて、(それでも分かり易い)アメリカ英語なのだと思いました。
10年の6人の成長ぶりもなかなか面白かった。
レイチェルはウェイトレスからファッション業界へ、モニカはレストランを数店経験して有名店のシェフ、フィービィーは(自分は嫌っていた)有名チェーン店のマッサージ師、ロスは博物館の学芸員から大学の教授へ(しかも終身雇用)、チャンドラーは(謎の)会社員から広告会社のコピーライターへ、ジョーイは売れない役者からそこそこの役者へ。
絶妙なステップアップを描いていました。
登場人物が全て等身大で、時には(割としょっちゅう)見栄を張り、たまに(結構な割合で)自分の失敗をごまかそうとし、でも最終的には正直に告白、(時にもめても)許し合う。
その彼らの関係性(つまりは友情)に惹かれるのです。
けんかしても、ハグして許し合う彼らの姿は、共通言語を持たなくても、世界各国受け入れられたのです。
そんな彼らと離れがたくてDVDを購入。(まだNetflixでも視聴可能だけど)
脇キャラで結構すきだったのが、チャンドラーとの腐れ縁でチョコチョコ出てくる、「オー・マイ・ゴッド」のジャニス。
3枚目を徹底的に演じてたこの女優さんの力量に感動。
隠れファンが結構いたはず。(と思う)