「愛の不時着」14話は、セリが撃たれたとことから始まります。
ジョンヒョクを狙ったチョルガンの銃を遮るためにセリが自分の車で(つまり身を挺して)ジョンヒョクを庇う。
このドラマの最大のシーンでもあります。
だから、また長い。
13話の終わり、14話の最初がジョンヒョクの「慟哭」(このシーンが前話の最後と14話の冒頭に繰りかえされる)
お願い!その前に早く救急車を呼んで!!と思った視聴者は私だけではないはずです。(見せ場でもあるのだけど)
この場面でジョンヒョクが「ダメだ逝ってはだめだ。まだ君に言っていない。愛している。(サラガオと聞こえる)」
セリへの愛を表現する名場面でもあります。
病院の廊下でひっそりと立ち尽くすジョンヒョクがいい。
兄がいた。
彼を亡くし、つらい日々を送った。
そして心に決めた。
誰も失わない人生を送ろうと。
淡々とした人生を送ろうと。
未来を夢見ぬ人生を黙々と送ろうと。
それ以来、ぐっすり眠ることもなく、冗談も言わず。
ピアノも弾かなかった。
そして誰も愛さなかった。
ある日、僕の世界に不時着した・・・君に会うまでは、そんな人生だった。
でもこれからは、つらくてもかまわないから・・・
君がいる人生を送りたい。
かなわぬ夢でもいいから・・・
未来を夢見ていたい。
だから・・・
死なないでくれ。
どうか・・・
僕の話を聞いてくれ。
君に言いたいことが、まだ、残っている
そしてなんといってもこの回大活躍をするのは、盗聴業務をしていたマンボク。
病院の清掃員になりすまし、セリのベッドに盗聴器をしかける。
この役をされていたキム・ヨンミンさん、上手いです。
シリアス・コミカル両方いける役者だと思います。
セリの意識が戻ってジョンヒョクが駆け付けるシーンは素敵です。
ともかく、ヒョンビンの走る姿が美しい。
なんて軽々足を上げるのだろう。
なんて手足が長いのだろう。
そう、その後の涙の抱擁は、泣けます。
どうしてこんなことをしたのか。
そんなに僕を悲しませたいのか。
この言葉を言えないかと怖かった。
「愛している」
固く抱き合う二人を邪魔するかのように入ってくる5人。
入口で止まった5人を見て、セリがジョンヒョクと抱き合ったまま部屋に入るように手招きします。
5人は喜び勇んで駆け寄るのですが、ジョンヒョクがまじ顔で、それを制止するのがツボです。
まだ傷が癒えてないから「握手」をするようにと。
自分は抱き合っていたのに、と文句を言いながらジョンヒョクに従う彼らがかわいい。
ジョンヒョクのセリへの献身がこの14話のハイライトです。
冷たい飲み物を暖めるといい、加湿器、TVチャンネルさえセリにさせない。
立ち上がるセリを支えようとセリがジョンヒョクの背中に腕を回したところを写真に撮られ、ネットにあがった写真を見て喜ぶセリ。
ジョンヒョクの背中の逞しさにセリだけでなく、全方位の女子をメロメロにしたのは間違いないでしょう。