ソ・ダンの登場で、セリとジョンヒョクは互いの気持ちを探り合うような感じになります。(とはいえ、ジョンヒョクはセリに一目ぼれだったと思う)
ダンのいかにもプライド高そうな態度に、セリ側についたアジュンマたち。
セリはダンは親の決めた相手で、自分は反対されている「ロミオとジュリエット」と説明するのですが、村の女性たちには通じずに「牽牛と織女」と喩えて納得し、アジュンマたちは慰めの宴会を催してくれます。
ダンを送ってゆくジョンソク、二人の間には会話もなく、ダンの気持ちにジョンソクは気付かず、セリのことばかり気にしています。
ダンは賢く、洞察力もあり、ジョンソクがダンに対して興味がないことを察していて、自分の気持ちが一方的であることもわかっています。
自分たちに足りないのは「恋愛」とジョンソクに伝え、自分は結婚だけでなく恋愛もしたい、と言うのですが、ジョンソクは「努力する」と答えるのです。
ジョンヒョクはダンの家から自宅に立ち寄り、父の総政治局長の力でセリを国際大会の補欠選手として登録し、ヨーロッパへ行く手立てを取りつけます。
帰ったジョンヒョクを怒り心頭で迎えるセリ。
ジョンヒョクの話で自分のために帰宅が遅くなったことを理解しました。
パスポート作成のために平壌に電車で向かう二人。
この電車のシーンは必見です。
北朝鮮を忠実に描写しているのでしょうか。
歌いながら車内販売をしていたり、停電で10時間以上電車が止まったり(そして「必要な物資」を売りに来る地元民)とびっくりです。
セリの要求にけなげに応えるジョンヒョクが素敵。
「お腹が空いた」「寒い」、セリの熱くて離してしまったジャガイモの皮をむいてあげる。
ジョンヒョクは兄を理不尽な事故で亡くしてから、守るべき人も、一緒に過ごしたい人もいなかった。
「何とかしてセリを南に帰らせる」そのミッションはジョンヒョクにとって兄亡き後、初めての、心からの「目標」になったのです。
ジョンヒョクはセリに先のことは考えられない、今の生活は自分の思い描いていたものではないから、と自分の心の内を見せるシーンは心揺さぶられます。
自分が去った後でもジョンヒョクさんには幸せでいて欲しい、と言うセリ。
セリが寝た後に自分のコートをかけ、セリの頭を自分の海のように広い肩に寄りかからせる、そんなジョンヒョクに落ちない女子はだれもいない!!
そして、パスポートの写真を撮ったあと、二人の写真を撮らないかとセリがジョンヒョクにいいます。
「記念を残す必要はない」と感情を込めずにジョンヒョクが応えます。
その後のエピソードがジョンヒョクの心が言葉と裏腹だったことがわかるのですが、脚本が見事です!
そして、セリとク・スンジュン(キム・ジョンヒョン)との再会。
スンジュン、悪いようでいいヤツ、という難しい役どころをキム・ジョンヒョンが見事に演じていました。
ジョンヒョクとスンジュンがセリを介して出会うエレベーターのシーンが素敵。