ドラマとは離れた話ですが、個人的に中国という国に興味があります。
ハングルよりも北京語はキレイだと思うし、自分の父親が「中国」で生まれていて、戦後親戚が「中国」から引き揚げてきたり、最初の海外旅行が1980年代前半の中国だったり、と「縁」を感じていると言った方が良いかもしれません。
体験で言えば、1983年の年末から1984年の年始に旅行した中国旅行は忘れられません。
ともかく、自転車、自転車、自転車の波、と人民服。
上海、蘇州、桂林、と続く旅行中、思ったよりも貧しい感じがしたし、冬のせいかどんよりした街並みと、ともかくどこで何を食べても美味しくない食事。
それでも、「中国旅行」は徹底的なルートが決められ(政府の許可が必要)、前日にならないと詳細を旅行者に伝えられない、というまさに「社会主義国」の体でした。
そう、一人っ子政策の看板も異様に思った記憶があります。
政府に子どもの数も、ツアーの日程も管理されることも驚きだったし、国の現実も「文化大革命」が終わってまもないんだなあ、と思いました。
現地のツアーガイドさんも「農村に行っていて、文革が終わってから外国語を勉強しました」
その言語も自分では選べない、ということも言っていたような・・・
泊まったホテル、レストランの食事も「外国人向けに作っている。現地の人の食事はもっと質素」と言っていたけど、バブルが始まる前兆の日本からすると「えっこれで?」という感じでした。
もの心着いた頃から、中国といえば、「文化大革命」。
1976年に「文革」が終わったことを考えると、1983年ごろの中国はやっと国内が安定してきたばかりで、「遅れている」とテレビ画面を通して感じていたことが、再現された感覚を持ちました。
そこから考えると、ドラマの中の「中国」は目をみ見張るばかりの豪華さです。
上海の大通りのすぐ後ろの道で鶏が生きたまま売られていたり、「屋台のものは絶対に食べないこと」(実際に試してお腹壊した人もいた)と日本のガイドさんに言われたり、ホテルの水道も気まぐれで今一つ、いえ今二つだったり、とあの頃の実体験とは隔世の差がある「ドラマの世界」!!
イーチェン(ウォレス・チョン)が勤めている弁護士事務所も、モーション(ティファニー・タン)が入った雑誌社のオフィスもおしゃれで、素敵。
彼らのアパートも、日本のOLが住む部屋よりも、ずっと広くて快適そう。
あれから30年・・・・
歴史ドラマではない、中国現代ドラマにちょっと興味を惹かれる予感です。