先週の「ドクターX」の中山真里亜役をやった松本まりかが凄かった。
真里亜、ようするに大門未知子と対局にいる女性、だったと思う。
なんか、女性の二極化、つまり人(パーソナル)として生きるか、「究極の従属物」として生きるかのテーマだった気がしました。
医者としては、絶対存在してはいけないけど、「会社」とかに結構いるよな~、こんな人。
いつも誰かの庇護の元で評価を自分のものにして、実績を積み上げる。
真里亜は、一種の「サイコパス」的な要素があったと思うけど、最終的には政治家の妻になりました。
おとなしく「妻」に収まる人ではないし、人に注目されないと気が済まない人、でしょう。
次は自身が政治家として打って出るはず。
ドクターよりも向いている、と思います。
人になんと言われようと全く気にしない大門未知子、自分のキャリアよりも、「実体験」を重視、自分の腕だけで、自分を養うことと自由をなによりも重んじる、そんな一匹狼のタイプには想像もつかない、「媚びる武器」。
恐らく、真里亜は、それ(べたべたすること)が苦痛でもなんでもなく、楽しいのだと思うのです。
小さい頃からいろんな場面でその才能を発揮してきたことでしょう。
そして、いろんな人を動かしてきた。
男だけではなく、必要な時、必要な人に全て。
最初は無意識だったのかもしれません。
その「才」を持っていることを自覚してからは、意図的に、そして策を練って、周到に。
ここまで、「サイコ」でなくても、上司に徹底的にすりより、例えば、どこかに行ったら「お土産」を差し上げ、何かあれば「相談・報告」をし、常に「あなたを頼っている」オーラをまとう、そんな人。
そんな人を結構好いてしまうのが、また「人」なのでしょう。
それを無意識にやってる人が結構やっかいです。
職場でもよく見るなあ。
そして、一方的にそんな人の話を聞いて、その人の意に沿うような人事までやっちゃう人、そんな上司も結構いる。
もちろん真里亜のように、「女性の武器」までは使わなくても、「成功」しちゃったりする。
21世紀になっても、そんなことが通用することに驚くのですが、この仕組みは、古代から続く、人間の営みなのでしょう。
だから「ドクターX」は、一般市民の「希望の星」なのだと思います。
大門未知子は、今まで培った「技術」を駆使し、腕一本で生きている。
嫌なヤツに媚びを売る必要もなく、仕事が終わればさっさと帰り、飲み会、食事会にも出る必要がない。
一切の「職場の義務」から逃れているのです。
なぜなら「類い希な優秀なドクター」だから。
もう絶対、岸部一徳と内田有紀と一緒に豪邸に住んでてもいいくらい稼いでると思うけど・・・・
何故か高級車にも、豪邸にも縁がない。(ファッションは豪華だけど)
あの「紹介所」で、麻雀やって、銭湯に入っている。
このさじ加減が絶妙で、視聴者からは嫌われない。
当然だけど大門未知子にも、そして中山真里亜にも、なれない自分。
明日からまたコツコツ働きます・・・・・