寝てもさめてもそのドラマのことを考えているほどのめり込むことがあります。
何年かに1回ぐらいだけど、その時の気持ちの高揚感と没我の境地は何ものにも代えがたいものです。
最近はそれほどのものはないなあ~~~
なかなか厳しい観察眼(と自分で言ってみる)なのでそこまでの境地に到達することが難しいのです。
「高揚感」はなんといっても、ヒーローの男優にぞっこん!になること。
「冬ソナ」のヨン様しかり、その後の「美しき日々」のビョン様(ビョンホン)、そして「天国の階段」のサンウ等々。
台湾ドラマでは先日のヴァネスもそうなのですが、「イタKiss」のジョゼフ・チェンにもはまりました。
でも、ヒーローの男優にハマらなくてもドラマそのものにハマることもあります。
韓ドラで言えば「シティーホール」(2009年制作)
シティーホールのチャン・スンウォンに「ぞっこん」にならなくても夢中になれました。
ドラマそのものが面白かった。
シティーホールの魅力は何と言ってもヒロインのキム・ソナ。
「私の名前はキム・サムスン」の大ヒットでヒョンビンとともに日本での知名度が一躍上がった彼女ですが、こちらの「シティーホール」の役の方がずっとカッコいい。
最初の出だしは「ザ・コメディ」でキム・ソナの魅力をいかんなく発揮しています。
この人の魅力は徹底したサービス精神です。
「ザ・女優」というタイプでない自分を十分に理解して、彼女自身のコメディエンヌの技術を磨いたのでしょう。
スタイル抜群(身長も172cm)なのを武器にすることもできるのに、「キム・サムスン」では8kgも太ってしまったり、と役作りも「ロバート・デ・ニーロ的」な感じ。
徹底的な性格が役にのめり込み過ぎ、「うつ」を発生したり、体調を崩したりと、かなり繊細な方のようです。
そう、このシティホールの面白さは、下っ端公務員のキム・ソナがスンウォン扮する副市長に出会い、市長選に立候補して、見事当選を果たすという自分でガラスの靴を作り、ドレスを縫い、自分の足で「お城」にやってきた「シンデレラ」を描いているところです。
王子様のスンウォンも、母が正妻でないという負い目から「陰の王子様」(ちょっと歳はいっているけど)です。
その陰を光にすべく、ピカピカの「本物のプリンセス」が婚約者としていたのですが、そのピカピカを蹴落とすキム・ソナが痛快!!!
おばさんの溜飲を下げるその脚本が見事です。
スンウォンがキム・ソナの人知れずしている「善行」をちょっとずつ知るにつれ、その引き出しの多さ、柔軟さ、賢さにひかれてゆくストーリーの展開がみごとです。
何度見ても飽きません。
このドラマも MUST-SEE です。