この現地視察のホテルのシーンも好きだなあ。ユジンがミニョンを通してチュンサンの一つ一つを思い出すプロセスを丁寧に描いています。車の中でのユジンには不快なやり取りもミニョンは一向に気にする様子もなく、現地に着きました。雪の中はチュンサンとの思い出がたくさんあります。雪ダルマを見てはチュンサンと作ったことを思い出し、二人で雪をかけあってふざけ合ったことを思い浮かべます。
そして、極めつけはミニョンのたばこを吸うしぐさ、まさしくチュンサンだったのです。思わずカメラを向けてシャッターを切るユジン、ミニョンが気付くと、さっと体の向きを変えてしまいました。言葉とは裏腹な素直な行動をとるユジンです。
ミニョンの足跡に自分の歩幅を合わせるユジン。ユジンの後についてチュンサンが歩いた高校時代の思い出をたどります。
ユジンに理想の家は?と聞くミニョンに、「愛する人の心に建てる家」と答え、自分の考えと同じことにびっくりするミニョン。
ユジンに不思議な魅力を感じていたミニョンですが、ここら辺からはっきりとした自分の感情を感じ始めます。
使っていない建物で暖を取り休憩しようとミニョンが言います。やっと座って黙るユジンに、靴を脱ぐようにいい、暖炉に向けて乾かします。ユジンは、高校の壁を乗り越えるときにチュンサンが靴を履かせてくれたことを思い出します。
そして、ミニョンに「春川にいたことはないですか?」「アメリカの高校を卒業したのですか?」「韓国にいたことはないのですか?」「メガネを取ってくれませんか?」と立て続けに質問します。
びっくりするミニョンに「私のこれから話すことを信じてくれますか?」と話し始めますが・・・
そこにチェリンが登場。全ての空気が変わります。
チェリンはミニョンが「ユジンとサンヒョクの違和感」を感じていることに気付いていました。そして、キム次長にミニョンとリゾート地に向かった相手がユジンだと聞いてチェリンはユジンがミニョンと距離を縮めるのを阻止しようとやってきたのです。
ミニョンと同じ車に乗らないようにユジンを誘い、「ミニョンさんは優しいでしょう?」「ユジンが一緒に働いてくれてうれしい」「ミニョンさんをよろしくね」とたたみかけ、自分が恋人であることをユジンに知らしめようと必死になります。
元々チェリンのカンはとてもいいのです。高校時代も、チュンサンとユジンの急速な接近をすぐに感じていました。その自分のカンがユジンを警戒するよう警鐘を鳴らしているのです。
これからのチェリンは「超意地悪女」になります。ミニョンのユジンに対する誤解、ドラマ前半の「盛り上がり」の影の立役者でもあります。