山本周五郎の「樅木は残った」を読みながら中国ドラマ「マイ・サンシャイン」を視聴完了しました。
カオスな週末。
武士の壮絶な人生を読みながら、中国の上海で繰り広げられる、ラブリーなストーリーを垣間見ました。
1660年代の伊達藩、2015年の上海、共通項は何もないです。
マイ・サンシャイン、言ってみれば、7年越しの恋の成就、という何てことの無い話をよくも32話まで持ってきたなあ(誉めている)とも思います。
主役のイーチェンの視点でざっくりまとめると、大学2年の時に、新入生モーションに一目ぼれをされ、しつこくつきまとわれ、付き合いだした。
そっけなかったイーチェンが少しづつ変化してき、これからというときに、突然モーションは、アメリカへ。
モーションを諦められないまま、7年間が過ぎ、突然の再会。
イーチェンは最初モーションへの怒りから、無視したり、呼び出しておいて会わなかったりするものの、モーションへの変わらなかった愛情を認識し、行動に移してい行く。(ツンからの若干暴走気味な感じも)
もう一度やりなおそう、というときに聞かされた、モーションがアメリカで結婚していたこと。
立ち去るイーチェン、その後身体を壊して入院。
退院したイーチェンの部屋に尋ねてゆくモーション。イーチェンに「今は離婚している」と告げる。(それを先に言って!)
一晩考えてイーチェンはモーションと結婚することを決意。
モーションも同意。
モーションはアメリカでの結婚には理由があったということをイーチェンに話したいのだけれど、イーチェンは聞こうとしない。
(嫉妬にかられる自分許せない、プライド高いイーチェン)
そんな少しギクシャクとして始まった新婚生活、イーチェンはモーションがまた自分の目の前からいなくなるのでは、という疑心からのアクシデントもありつつ(ウォレスのセクシーシーン)、モーションへの愛を惜しみなく表していゆく。
そんな折、アメリカでの結婚相手だったイン・フイがモーションをあきらめきれずにいて(実は離婚届けも不正をしていて離婚が成立していない)仕事を兼ねて上海にやってくる。モーションにもう一度やり直したいと迫るイン・フイ。
そこからのイーチェンはインを相手にモーションへの愛を堂々と表現していゆく。
インがモーションとの過去をあれこれひけらかすも、モーションとの関係が揺るがないものとなってゆく。
結婚してからの二人はラブラブ。(ツンデレで言えばデレのオンパレード)
モーションがイーチェンの愛を確認していゆく過程は観ているこちらも幸せになります。
徹底的壮絶・熾烈な人生を送った「樅木は残った」のヒーロー、原田甲斐。
何も望まず、ひたすら自分の使命を果たす。
「滅私奉公」ということばは好きではないけど、この人のそこまでの信念はどこから来るのだろう、と読み終わった後にも理解できません。
350年後の上海に生まれていたら、大企業のCEOになっていたのは間違いない。
と、頭が混乱しています。