「あの日の君と」~勝手な解釈~



「あの日の君と」突っ込みどころは多々あるけど、冒頭のイーファンのボロアパートの男性たちはちょっとやり過ぎ?
こんなか細い女性に複数人で襲うか?
ましてや、同じアパートの住人だぞ!?と少し不快になったのは私だけではないでしょう。

たまたま車を止めて携帯で話してたサン・ヤンが追いかけられているイーファンを見つけて助ける、というシチュエーションをつくったのだろうけど、違うエピソードがなかったのかい!?と突っ込みを入れていました。
そして、サン・ヤンの手を取らずに違う方向に逃げるイーファン。
ま、これも手ひどく振ったサン・ヤンに対する罪悪感からの行動なのだろうけど(後で「何故?」とサン・ヤンもイーファンに怒る)、とっさに手を取るのが人間の本能なのでは、と突っ込む。

『逃げる』は確かにイーファンの過去の象徴でもありました。
心のよりどころだった父が病気で亡くなり、父が亡くなる頃には良い仲になっていた義父と再婚した母はイーファンの養育を放棄。
おば夫婦に引き取られたイーファンにおばの弟が執拗に近づき、母に助けを求めても拒否されます。
逃げるイーファンは2階から転落、それでもそのおじは母にもおばにも庇われ、ついに大学受験を機に全てを捨てて誰も知らない遠い街へ。
そこでサン・ヤンに同じ大学には進まない、もう会わない、と理由も告げずに一方的にサン・ヤンを突き放すイーファン。

大学卒業後では職場で言い寄っていた上司の妻から言いがかりをつけられうわさになり傷ついたイーファン。
『逃げる』ようにサン・ヤンのいる故郷に戻ってくるのです。

後から分かるのだけど、サン・ヤンはイーファンを思い続け、ゲームでイーファンと繋がり、一目見ようと大学を訪ね、イーファンがウィンドウを覗いていた「ケーキ」をこっそり届け、仕事をしている姿まで見届ける。
ストーカーーーやん!

「事件」で傷ついたイーファンが男性と交際できないのはわかるとして、あれだけのルックスと頭脳(サン・ヤンの妹がバラした、イーファンとの出会いからの勉強しまくりで成績が上がった、地頭は良かったということです)とを兼ね備えていたサン・ヤンに6年間も恋人がいなかった、という設定にはちょっと無理があるかな?と思った私。
まあ、それだけイーファンが好きだった、ということなのでしょう。(そこは「冬のソナタ」のチュンサンが記憶を失くしたミニョンとしてチェリンと付き合うが、ユジンと再会後に、記憶を取り戻しながらユジンに惹かれる、という「記憶喪失ドラマ」とは違うわけで。サン・ヤンは記憶を失くさないし)

ドラマに描かれなかった部分でたまには誰かと付き合っていたのだろう、という設定に置き換えます。(私の脳内で)