今、ネットフリックスで話題の「涙の女王」を途中まで視聴して、キム・スヒョンを振り返る、という今更ながらのドラマ視聴をしています。
キャラクターがものすごく好み。
緩急織り交ぜ、ボケとツッコミ、冷と暖、幅と短、自由自在の変化を見せる。
爪を隠した「鷹」のキャラが素敵。
いざ、の時のキリリとしたお顔、そして姿勢の良さ、自転車に乗る姿がこんなに美しい男性(ひと)はいない、と言っても過言ではない・・・はず。
決して韓国男優としては高くない身長(公称180cm)だけど、お顔の小ささと手足の長さがとっても良いバランスで、これを「黄金比」というのではと思ってしまう。
「太陽を抱く月」「星からきたあなた」「サイコだけど大丈夫」(太陽と星のドラマは、再視聴です)
実は、キム・スヒョンに対する私自身の評価が、さほど高くなかった私。(個人の感想です)「太陽~」での王様、「星~」でのキャラクターがさほど変わらないじゃん、と思ってしまって、それっきり。
「愛の不時着」のカメオ出演のボングの役が映画のキャラクターと知って(「シークレットミッション」)、こんなキャラも出来るんだ、と再評価したこともあったけど。
それにしても、「星から~」のチョン・ジヒョン、「サイコ~」のソ・イェジといい、「涙の~」のキム・ジウォンといい、韓ドラの女性キャラクターの奥深さに感心します。
ジェンダー論の盛り上がりからくる女性キャラへのひねりを感じます。
「愛されキャラ」からの激しい逸脱。
万人に愛される必要がない、という新しい指標を示してくれるドラマを次々と作り出している。
未だ令和の日本に生息する「愛されキャラ」に真っ向から対抗する「サイコキャラ」ソ・イェジに向けて、「皆に好かれなくてもいい」というキム・スヒョンのセリフ。
ただ、それはドラマだけの話で、ソ・イェジ、「愛の不時着」のキム・ジョンヒョンを操っていたとか、学生時代のいじめ、スタッフへの横暴な態度、学歴詐称と、かなりの悪評が駆け巡っていて、いまだ表立った活動が聞こえてこない。
なんかこのサイコキャラがものすごくハマっていて、このキャラが彼女と一体化して、これならしょうがない、とならなかったのは、厳しい現実です。
キャラとは違う、万人に向けての「笑顔」を求められる「スター」の課せられた「義務」なのでしょうか。
それにしても、「サイコ~」のキム・スヒョンとソ・イェジのキスシーンはスゴイです。
キム・スヒョンの引き出しの多さに感心します。