「愛の不時着」~my favorite scene➁~



ネット記事に「愛の不時着」の大ヒットで、日本女性がヒョンビンみたいなイケメン&守ってくれる&優しい男子と付き合いたいという韓国男性崇拝のブームがやってきているらしい、ということが書かれていました。
主旨は「ヒョンビン(のような男性)は韓国に行ってもいません」というものですが、そんなことは知っている!!と言いたい。

⑦前半の山場、何といってもジョンヒョクのバイクでの銃撃戦。
バイクに乗るヒョンビンがカッコいいのと途中で弾をよけて転び、ヘルメットをかぶらないヒョンビンがまたさらにカッコよく、バイクをトラックに滑り込ませてトラックを爆発させるところはまたさらにさらにカッコいい。(自分の語彙力のなさにあきれる)
片足を道路に伸ばして態勢を整えるのだけど、その足の長いこと。
駆け寄ったセリに「怪我はないか」と。
その後のセリを抱いて自分の背中でセリを庇いながら、銃を撃つ。
カッコいいシーンを撮ることをとことん考えているドラマスタッフに敬意を。

⑧手術から目覚めたジョンヒョクの一連の流れ。
セリが(手配していた飛行に乗らすに)病院にいたことに怒りを表わしたものの、セリが献血をしてくれたこと、ずっと泣いていたことを伝えられ、うれしくなるジョンヒョク。
セリを探して、病院の入り口まで歩いていき、セリを気遣うジョンヒョク。
そこで船底でのピンチを切り抜けるkissではなく、セリを想うkissをするジョンヒョク。
(前にも書いたけど)病院の服を着ると逞しい身体がよくわかるジョンヒョクが素敵。

⑨北でのクライマックスは、ジョンヒョク父とセリを挟んでの対面。
セリが無事かどうかを尋ねる息をのむ場面。
政治総局長の父の前でセリの顔を触り怪我はないか、と臆面もなく尋ねるジョンヒョク。
自分の前で、セリへの愛を隠そうともしないジョンヒョクに驚く父。
ジョンヒョクオンマはセリとの会話でジョンヒョクの想いを感じていて、むしろジョンヒョクの心を開かせてくれたセリへに対して好感を感じてたハズ。

⑩クライマックスのクライマックス(前半)は、国境越えです。
うろうろしてけど(わざと道を間違えるジョンヒョク)辿り着いた軍事境界線。
セリの後を追って「一歩ぐらいなら」とジョンヒョクが境界線を越え、熱い抱擁。(とkiss)
このドラマのある意味最大の見せ場でしょう。
ファンタジーの中に「現実の重荷」を見せたと思う。

誰もが願っている「美しい平和な世界」をドラマの中で作った、そんな画期的な世界観があったのです。

前半はセリを演じたソン・イェジンのコミカルさがとても際立っていた気がします。
北で戸惑いながらも「自己主張」をするセリ、その「ズレ」も落ち着き払った将校ジョンヒョクが受け止める。
そして、そのセリの「感情表現のストレートさ」に惹かれてゆくさま、ジョンヒョクが徐々に自分の感情を表し、言葉にしてゆく、その少しずつ上がる階段が絶妙。

前半はジョンヒョクの「変化」に注目すると面白い。(何巡目かででも是非)