3高(高学歴、高身長、高収入)に代わり、3平(平均収入、平凡な外見、平穏)から3低(低姿勢、低リスク、低依存、他に低燃費も加わって4低とも)が最近の流行りかと思っていたら、3強男子が求められるようになったとか。
生活・不況・身体に強い男子だそうです。
まず、結婚生活において積極的にかかわり、暮らしの能力があること。(要は家事全般が出来ること)
文字通り、リストラされても(されなくても)職に就く力があること。(要は稼ぐことが出来る)
そして、丈夫であること。
なるほど・・・・・
他にも3温(優しくて、愛してくれて、安心感がある)
3生(生存力、生活力、生産力)もあるそうです。
3温、3生はなんでもGARL’STREND研究所というとことの調査で女子高校生~女子大生対象の統計らしいのですが、なかなか時代を反映しているような気がします。
いずれにしても、東大出たからと言ってもリストラされない保障はなく、高収入(年収1000万円の男性は日本で4%)の男性を捕まえるのは至難の技で(少しでも自分で稼いだほうが賢い)、高身長にこだわる必要はない、ということに気付いてしまったということなんだろうと思います。
そこで思い出したのが、「この人生は初めてだから」という2017年の韓ドラ。(MNET)
主役の男子が韓ドラには珍しい「草食男子」で、家(マンション)を自分の力だけで購入、猫のために仕事は定時、恋愛に興味なし、これからも一人で生きる覚悟をしている男子をイ・ミンギが演じました。
このドラマがなかなか面白くて、ヒロインのチョン・ソンミ(韓ドラの「イタkiss」のヒロイン)の友人2人と3人の女性がそれぞれカップルになるのですが、韓国の結婚事情を反映させ、尚且つ新しい時代への試みをそれぞれのカップルに挑戦させていました。
イ・ミンギの「オタク」と家のために契約結婚をする脚本家の夢破れた高学歴女子のソンミが主役のカップルになります。
ミンギとIT会社を一緒に立ち上げたパク・ビョンウンが「イケイケの女たらし」で、足が悪い母を自分が働いて養う決意をしているバリキャリ女子のイ・ソムと。
キム・ミンソクが同棲はしているけど結婚はまだまだと思う「フツーの男子」で、早く母になりたいと結婚を夢見る女子キム・ガウンとのカップルになるのです。
一旦の同棲解消ののち、やはりミンソクがガウンを忘れられずに会いにゆきます。
お前が忘れられない、というミンソクにガウンが「じゃあ結婚して」という逆プロボース。
ソムはビョンウンとは「体の関係」というクールな契約を交わすのですが、ついにビョンウンを家に招きます。
大喜びのビョンウンに出したのは「生煮えのインスタントラーメン」(かなりのシロモノだった)
そして、ソムは自分のアイデアをヒントに起業、大成功を収めます。
「秋夕(チュソク)」という未だに伝統的な韓国妻を悩ます行事でさえも「行くのをやめよう」というミンギとソンミのカップル。
そして何より、印象的だったのは、ソンミ(役名ジホ)の母(キム・ソニョン)。
ミンギに「娘が(文章を)書きたいと思ったら書かせてあげて欲しい」と伝える手紙を結婚式で渡したのです。
ドラマを通じて感じたのは、ソンミを母の時代の「妻」のようになって欲しくはない、という強い思いです。
全てが脚本家の「挑戦」だったと思うのです。
ケーブルテレビのドラマだったのですが、「韓国」の変化を感じました。